プロジェクト・ヒストリー『流域コモンズを水銀汚染から守れーウルグアイにおける統合的流域水質管理協力の20年』出版記念セミナー
掲載日:2024.09.09
セミナー |
JICA緒方研究所について
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掲載日:2024.09.09
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JICA緒方貞子平和開発研究所では、これまで行ってきたJICAの事業を振り返り、その軌跡と成果を分析してまとめた書籍「プロジェクト・ヒストリー」シリーズを刊行しています。本シリーズの第39弾として、『流域コモンズを水銀汚染から守れーウルグアイにおける統合的流域水質管理協力の20年
』を刊行しました。
南米大陸の南東部に位置するウルグアイ。同国は1990年代から2000年代にかけて、国際機関や民間の支援により農業や牧畜業を振興したことで世界有数の牛肉輸出国へと変貌するなど、高度経済成長を遂げました。しかしその影響で、河川の水質劣化という課題に直面します。そこでJICAは2003年以来、モンテヴィデオ首都圏での水質管理強化計画の策定のほか、同国人口の6割近くが住み、飲用水や生活用水源、そして農牧業や工業などの産業用水源として重要な役割を担っているサンタルシア川流域の水質管理を支援してきました。
そして、著者である吉田充夫氏は、2013年に中南米諸国向けの第三国研修を行った際に、ウルグアイ環境総局長から「水俣病を経験し、多くの知見や技術を持つ日本に、ウルグアイの水銀汚染対策を支援してほしい」との打診を受けます。こうして2015年からは、水俣病の経験を生かした水銀汚染対策の技術協力を実施し、被害者を一人も出さずに、住民の合意のもとで水銀汚染を封じ込めることができたのです。一連のプロジェクトにおいて大きな成果を上げることができた背景として、約20年にわたる同国での包括的なキャパシティ・ディベロップメントがありました。
今回の出版記念セミナーでは、本プロジェクト・ヒストリーの主たる5つのテーマである、プログラム・アプローチ、統合的流域水質管理、流域コモンズのガバナンス、水銀汚染への取り組み、気候変動の影響について関係者や有識者の方々にお話をいただき議論を深めます。
16:00-16:05 開会のあいさつ
宮原 千絵
:JICA緒方貞子平和開発研究所 副所長
16:05-16:20 書籍概要紹介
吉田 充夫:JICA地球環境部 国際協力専門員
16:20-17:10 ディスカッション・セッション
モデレーター
木村 友美:JICA地球環境部 環境管理・気候変動対策グループ 環境管理・気候変動対策第二チーム 課長
パネリスト
錦澤 滋雄:東京科学大学(旧・東京工業大学) 環境・社会理工学院 准教授
奥田 到:日本工営株式会社 環境技術部 参事
檜枝 俊輔:日本工営株式会社 環境技術部 次長
田村 えり子:JICA四国センター 所長
吉田 充夫:JICA地球環境部 国際協力専門員
17:10-17:27 意見交換と質疑応答
17:27-17:30 閉会あいさつ
柴田 和直:JICA地球環境部 環境管理・気候変動対策グループ 次長
以下のリンクからお申し込みください。
※お申込みは2024年10月10日12:00(正午)で締め切らせていただきます。
JICA緒方貞子平和開発研究所 担当者:難波
Eメール:dritrp@jica.go.jp
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