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『移民がむすぶ日本と南米の歴史――帝国・開発・官民協力』書籍発刊セミナー

掲載日:2026.03.03

セミナー |

セミナー概要

かつて多くの日本人が移民として南米に渡りましたが、最初にアルゼンチンに定住したとされる日本人は1886年に入国しており、2026年で140周年を迎えます。日本にルーツを持つ「日系人」と呼ばれる人々は、政治・経済・文化などの様々な分野において、日本と南米の架け橋となってきました。近代以降、日本が国策として積極的に海外に移民を送り出した結果、人と共に多くのモノ・資本・制度・情報(思想・技術など)が移動しました。移民がむすんだ日本と南米の歴史は、日本と南米諸国の近代化や国民国家形成を考える上でも重要です。  

JICAの前身の一つは戦後の海外移住事業団であり、現在でも日系社会との連携事業を行っています。日本と南米間の人の移動の歴史を捉え直すため、2021年にJICA緒方貞子平和開発研究所は研究プロジェクト「南米における日本人移民に関するトランスナショナルな歴史研究:移民事業、経済開発と文化活動を中心に 」を立ち上げ、日系移民を軸とした越境的な近現代史の再考に取り組んできました。

この度その最終成果として、和文書籍『移民がむすぶ日本と南米の歴史――帝国・開発・官民協力 』(東京大学出版会)を発刊しました。ブラジル、ペルー、アルゼンチン、パラグアイで行った調査の成果をもとに、日本からの移民送出と南米の受入国での日系移民の経験を双方向から論じています。さらに、官民一体となって行われた移住事業や移植民教育の実態についても考察しました。

本セミナーでは、まず編者が本書の内容を紹介した後、近現代日本の移民史や南米日系社会の専門家よりコメントをいただきます。続いて、「移民がむすぶ日本と南米」をテーマに、日系移民研究の今後のあり方や南米日系社会との連携について議論します。現在、南米各地の日系社会では戦後移民の高齢化による世代交代が進み、南米で生まれ育った世代が日本語教育や日本文化の担い手となっています。また、多様なルーツを持つ新たな担い手の参加も増えており、日系社会と協力しながら日本との関係を再構築しています。日系移民が繋いできた日本と南米の関係を振り返ることで、両地域の未来と日系社会の将来を考える機会となれば幸いです。

プログラム

16:00-16:05 開会挨拶(5分)
峯 陽一   JICA緒方貞子平和開発研究所 所長

16:05-16:15 趣旨説明と書籍の概要紹介(10分)
ガラシーノ・ファクンド  JICA緒方貞子平和開発研究所 客員研究員
高木 佳奈  東京科学大学 リベラルアーツ研究教育院 准教授

16:15-16:55 コメント(40分)
大熊 智之  北九州市立大学 文学部 比較文化学科 准教授
小原 学 JICA国際協力専門員(前・中南米部長) 

16:55-17:35 ディスカッション(40分)
ガラシーノ・ファクンド  JICA緒方貞子平和開発研究所 客員研究員 
(※ディスカッション及び質疑応答のモデレーター)
高木 佳奈 東京科学大学 リベラルアーツ研究教育院 准教授
大熊 智之 北九州市立大学 文学部 比較文化学科准教授
小原 学 JICA国際協力専門員(前・中南米部長)

17:35-17:55 一般参加者からの質疑応答(20分)

17:55-18:00  閉会挨拶(5分)
亀井 温子   JICA緒方貞子平和開発研究所 副所長

司会:阿久津 謙太郎  JICA緒方貞子平和開発研究所 上席研究員 

参加申し込み

以下のリンクからお申し込みください。
※お申込みは2026年3月11日(水)12:00(正午)で締め切らせていただきます。

お問い合わせ

JICA緒方貞子平和開発研究所(担当:長谷川(将))
メール:ditas-rsunit@jica.go.jp