『Human Security and Empowerment in Asia: Beyond the Pandemic』
本書は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックを背景に、人間の安全保障と開発の枠組みを再考したものです。パンデミックの影響を受けたさまざまな脆弱なグループや集団に対する保護とエンパワメントの関連性について検討しています。
人間の安全保障に関する従来の文献がトップダウンの保護に焦点を当ててきたのに対し、本書では、理論的観点、また実践的観点からボトムアップのエンパワメントを探ることにより、人間の安全保障への新しい視点を提示しています。著者らは、東南アジアと日本の8つの事例研究を通じて、パンデミックによって複雑化、深刻化したさまざまな脅威に対して、脆弱な立場にあるグループやコミュニティーがどのように対応するかに焦点を当て、人間の安全保障を達成する上でのエンパワメントの重要性を示しています。
本書は JICA緒方貞子平和開発研究所の研究プロジェクト「東アジアにおける人間の安全保障とエンパワメントの実践」の成果として、オープンアクセス書籍として発刊され、以下のリンクから入手可能です。
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