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『The Future of Work in Developing Countries』

  • #書籍および報告書

『The Future of Work in Developing Countries』

今日、最も差し迫った開発課題の一つは、低・中所得国における雇用問題です。より多くの若者が労働人口に参入する中、また脱工業化、技術革新、グローバル競争を背景とした構造転換が進む中、良質な雇用をいかに十分創出するかが、グローバル・サウス(開発途上国)の経済的未来の核心課題となっています。これは開発途上地域全体に共通する課題ですが、限られた産業拡大の中で急速な人口動態変化と都市化が起きているアフリカでは特に深刻です。

本書『The Future of Work in Developing Countries( 開発途上国における仕事の未来)』では、国際的に著名な研究者たちを結集し、雇用問題を多角的な視点から検証します。序盤の章では、企業とグローバル生産階層をめぐる概念的枠組みを展開します。続く論考では、構造転換のダイナミクス、生産と労働を余剰に結びつける企業の役割、産業・技術政策の設計を検証します。後半の章では、特にアフリカからの詳細な事例研究に焦点を当て、異なる成長経路の可能性と限界を明らかにします。また、アジアとラテンアメリカの比較から、さらなる視座を提供します。

本書は、厳密な理論分析と実証研究を融合させることで、雇用創出が成長の自動的副産物ではなく、政治的・制度的プロジェクトであることを示しています。開発学、政治経済学、経済史の研究者だけでなく、アフリカをはじめとする地域で包摂的な変革を促進する戦略を求める政策立案者にも新たな知見を提供します。

本書籍は、JICA緒方研究所とコロンビア大学政策対話イニシアチブの共同研究「Employment~グローバルな産業構造と人口動態の変化が雇用に及ぼす影響~(コロンビア大学政策対話イニシアチブとの第5次共同研究)」の成果です。JICA緒方研究所の原田徹也上席研究員が第9章を、中田亮輔氏(元JICAチーフエコノミスト) が第6章を執筆しています。

編者
アルジュン・ジェヤデブ、 アクバル・ノーマン、 ジョセフ・スティグリッツ
発行年月
2026年3月
出版社
Columbia University Press
言語
英語
ページ
456
関連地域
  • #アフリカ
開発課題
  • #経済政策
  • #民間セクター開発
  • #質の高い成長
研究領域
経済成長と貧困削減
ISBN
9780231220330
研究プロジェクト