『大国と渡り合う 一帯一路における小さな国の主体性』
JICA緒方研究所について
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世界秩序が揺れ動く中、インド太平洋地域の地政学的重要性が高まりを見せています。同地域は、中国の「一帯一路」構想の主要な対象地域です。インド太平洋地域の比較的小さな国々は、力関係において非対称な中国との二国間関係を、どのような要因をもとに形成・発展させてきたのでしょうか。本書の共同研究グループが考案した分析枠組み「五要因モデル」を用いて、バングラデシュ、ラオス、フィリピン、セルビア、スリランカ、ザンビアの6ヵ国の事例を分析しています。小さな国々がどのようなカードを切り札にし、いかに大国との関係を構築し、自国の利益を引き出してきたのか、それぞれの二国間関係の実像を描いています。小国は必ずしも受動的な存在ではありません。巨人を動かし得る生存戦略が示されています。
本書は、研究プロジェクト「インド太平洋の平和と開発の新ダイナミクス―途上国の中国への対処― 」の成果としてJournal of Contemporary East Asia Studies, Volume 12, Issue 1 に掲載された論文を和訳し、再編したものです。