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『Japan’s International Cooperation in Education: History and Prospects』

  • #書籍および報告書

本書は、JICA緒方貞子平和開発研究所の研究プロジェクト「日本の国際教育協力—歴史と現状」 の成果として、2019年9月に東京大学出版会から出版された和文書籍『日本の国際教育協力—歴史と展望」を海外の研究者・専門家などの読者向けに大幅に加筆修正・編集し、英文書籍として発刊したものです。

国際協力は、第二次世界大戦の直後に始まって以来、70年間にわたって大きな変化を遂げてきました。その結果、開発協力を推進する核となるパラダイムも変化してきました。国連の持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)によって具体化された新しいパラダイムは、国際協力におけるグローバルガバナンスの新時代を示しています。変わり続ける世界情勢のもと、日本の開発協力も重要な局面を迎えています。

日本の国際教育協力の未来を見据える上で重要なのは、現在を形づくってきた歴史を記録し、振り返ることです。本書は、1950年代から2010年代半ばまでの教育分野における日本の開発協力の歴史を包括的に記録し、その変遷と特徴を詳細に考察した初の書籍です。各章は、政策文書とプロジェクトデータを活用した歴史・実証分析を中心に展開され、教育分野における新しい協力の形を探求する可能性を提示しています。こうした包括的かつ分野横断的な分析は、グローバルガバナンスの時代における日本の国際教育協力にさまざまな示唆を与えています。

本書は、日本の国際教育協力における3つの主要なサブセクターである基礎教育、職業・技術教育訓練(Technical and Vocational Education and Training: TVET)、高等教育を中心にまとめられています。バランスのとれた全体論的アプローチをとり、サブセクターの相互依存関係を明らかにしています。さらに、近年ますます重要になっている日本の国際教育協力への貢献として、国際機関、NGO、青年海外協力隊(JOCV)といった他のステークホルダーと、ODAの円借款などのプログラムの役割と成果についても分析しています。

本書は、ハードコピーと電子書籍で入手でき、以下の関連リンク(1つ目)からご購入いただけます。また、1, 3, 5, 9, 12, 15章はオープンアクセス出版ですので、Springerのサイトからダウンロード可能です。その他の章については、SpringerのSharedItのシステム から全文を閲覧することができます。
編者による書籍紹介動画、著者による各章紹介動画もございますので、是非視聴ください(一部紹介動画がない章があります)。

編者
萱島 信子黒田 一雄北村 友人
発行年月
2022年4月
出版社
Springer Singapore
言語
英語
ページ
365ページ
開発課題
  • #教育
研究領域
人間開発
研究プロジェクト