Revisiting Human Security in Africa in the Post-COVID-19 Era

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JICA緒方研究所では2022年に「今日の人間の安全保障」レポートを創刊しました。同時期には国連開発計画(UNDP)においても人間の安全保障関連の報告書等が発表されており、危機の時代において改めて人間の安全保障への注目が高まっています。アフリカは、元々脆弱な構造の上に、新型コロナウイルスに続き、ウクライナ危機、気候変動等により深刻な影響を受けていることから、複合的な脅威を正しく捉え、保護とエンパワメントを通じて脅威に適切に対応していく、人間の安全保障の視座が有効です。

JICAは2021年からアフリカのシンクタンクであるアフロバロメーター(Afrobarometer)とともに、アフリカにおける人間の安全保障に関する調査研究を行ってきました。本報告書では、5か国(ケニア、ガボン、チュニジア、アンゴラ、ナイジェリア)における意識調査を元にUNDP人間開発報告書等で規定される客観的危機と、人々の認識する主観的危機を対比させ、これまで明示されなかった脅威とその優先度、利用可能な適応手段を把握し、現在の危機・脆弱性克服に必要な取り組みを提言しています。また喫緊の課題として、新型コロナウイルスに対する認知状況、行動変容の有無等についても報告しています。

著者
JICA(アフリカ部、緒方貞子平和開発研究所)、 アフロバロメーター(Afrobarometer)
発行年月
2022年11月
言語
英語
関連地域
  • #アフリカ
開発課題
  • #人間の安全保障
研究領域
開発協力戦略
研究プロジェクト