Estimating the Carbon Footprint of Post-War Reconstruction: Toward a “Greener” Recovery of Ukraine
JICA緒方研究所について
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本研究では、環境拡張産業連関分析を用いたライフサイクル評価によって、ウクライナの再建に伴って直接・間接的に排出されるCO2量(「カーボン・フットプリント」という)を試算しました。この結果、10年間の復興期間におけるインフラ建設などには、戦争開始前のウクライナの4.3年分のCO2排出量を伴うことが明らかになりました。排出量の半分以上がウクライナの建設セクターから排出されることから、当該セクターの近代化と効率化が急務です。また、コンクリートや鉄鋼といった建設資材の製造に伴う排出量が約13%を占めることから、がれきなどからの資材のリサイクルを進めることが、復興時のカーボン・フットプリントを抑制する上で効果的と考えられます。
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