Bank Dependency on Foreign Funding and Global Liquidity Shocks: The Importance of US Monetary Policy for a Developing Country
JICA緒方研究所について
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開発途上国の銀行セクターは外国からの資金に依存する傾向があり、それが国際的な金融・経済情勢に対する脆弱性の原因になりえることが先行研究では指摘されています。本研究では、2013年第1四半期から2019年第2四半期までの個別の銀行の新規貸出と資金調達構造に関する行政データを用いて、米国の金融政策の影響が、国際的な資金調達を通じてカンボジアの銀行貸出に及ぶ傾向があることを明らかにしています。また、米国の金融政策の波及効果に応じ、カンボジアの銀行が貸出におけるリスクの取り方を変えることも示しています。さらに、これらの実証結果は米国の金融政策については頑健である一方で、カンボジア各行の主要株主の所在国の金融政策については頑健性が弱いことも確認しました。つまり、外国からの資金調達に依存している銀行を監督する際は、国内経済情勢のみならず、外国の状況、特に米国の金融政策を考慮する必要性を示唆するものです。
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