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終了プロジェクト

カンボジアにおける自国通貨利用促進に関する実証研究

カンボジアでは極端なドル経済化が続いており、2012年末時点で外貨預金対通貨供給量(M2:自国現金通貨+自国通貨預金+外貨預金)の比率は83%となっています。極端なドル化や、外貨需要への偏重が進んだ場合、カンボジア政府や中央銀行にとって有効な金融政策手段が限定的となる可能性があり、貨幣供給量のコントロールが困難になります。加えて、ドル化は株式市場や銀行間市場を含む金融市場の発展を阻害し、また、現地通貨(リエル)建て国債への需要を押し下げ政府や中央銀行のマクロ金融政策も限定的なものとします。そこで、本研究では、カンボジア都市・農村において、金融機関・企業調査及び家計調査とその解析を行い、カンボジアで進展する経済のドル化の背景は何であるか明らかにした上で、自国通貨流通促進に向けた有効な施策を検討します。同時に、ドル化が観察されるインドシナ諸国等の研究への示唆を与えることを目的とします。

研究領域
経済成長と貧困削減
研究期間
2013年12月27日 から 2024年03月31日
主査
原田 徹也相場 大樹
JICA緒方研究所所属の研究者
奥田 英信 
関連地域
  • #アジア

研究成果(出版物)