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No.16 Livelihood diversification through Farmer Field School: Exploring the way to advance climate resilience in arid and semi-arid lands of East Africa

  • #ポリシー・ノート
  • 東部アフリカの乾燥・半乾燥地域は、干ばつや洪水など、繰り返し発生する気候・気象関連の影響を受けやすい地域である。
  • さまざまな負の影響を軽減し、関連するリスクを緩和するには、生計手段を多様化することが効果的な戦略であると考えられている。
  • JICA緒方貞子平和開発研究所が実施したケニアでの事例研究では、農民のエンパワメントを重視した農業普及アプローチであるファーマーフィールドスクール(Farmer Field School: FFS)に参加した世帯は、参加しなかった類似世帯と比較して、生計手段の多様化の度合いが高いことが明らかになった。
  • さらに、多様な生計手段を持つ世帯は、生計手段の多様性がより少ないことを除けば類似の特徴を持つ世帯と比較して、最近の干ばつによる損失や、害虫や病気による作物の損失の程度が軽減されていることが示唆された。
  • この事例研究は、気候関連の負の影響に対する農村世帯のレジリエンスを向上するために、変化する状況に合わせて自ら決定する能力を高めることの重要性を示している。
  • また、この研究では、FFSが生計手段の多様化に及ぼす影響についてさらに調査を進め、さまざまな背景や状況における異なる生計戦略の効果を比較分析することの必要性を強調している。
著者
佐藤 一朗、 久保 英之、 Josiah Mwangi Ateka、 Robert Mbeche、 望月 彩葉
発行年月
2025年2月
ページ
6ページ
関連地域
  • #アフリカ
開発課題
  • #農業開発・農村開発
  • #自然環境保全
  • #気候変動対策
研究領域
地球環境