『ブラジルの不毛の大地「セラード」開発の奇跡』
JICA緒方研究所について
JICA緒方研究所について
「セラード」とは、ブラジル内陸中西部に広がる熱帯サバンナ地帯です。不毛の土地と呼ばれていたこのセラードに、本来は温帯性作物の大豆やトウモロコシといった農作物を作付し、1970年代以降わずか4半世紀で、世界有数の穀倉地帯へと変貌を遂げたブラジル農業の奇跡を本書は紹介しています。
著者の一人である本郷豊JICA客員専門員は、セラード開発に17年間にわたって携わった日本側の貢献者であり、もう一人の著者である細野昭雄JICA研究所長はJICAにおける南米研究の第一人者で、セラードの現地調査を本郷専門員と行いました。
本書では、セラードの「奇跡」が起こる前後の比較から始まり、1970年代からのセラード農業に全力で取り組んできたパイオニアたちの活動や、日本とブラジル両国の農業開発協力事業の詳細を振り返っています。さらに長期にわたったこの事業が地域開発にもたらしたインパクトを分析し、ブラジルの経済発展における意義とブラジルの発展戦略の特徴を取り上げています。
「ブラジル緑の革命」を起こしたといわれるセラード農業開発は、世界に誇れるものであり、日本の政府開発援助(ODA)が果たしてきた役割や、世界の食糧事情などの課題に関する議論の素材となることを願って刊行されました。
JICA研究所の「プロジェクト・ヒストリー」シリーズは、本書が第5弾となります。
ダイヤモンド社のウェブサイトほか、書店、主要オンラインブックストアにてご購入いただけます。
scroll