実施中プロジェクト
サブサハラ・アフリカの各国が力を入れ、また日本を始めとした国際開発ドナーも支援を行っているのが、道路網の整備・拡張を通じての国内外のコネクティビティ―(連結性)の向上です。広大なアフリカ大陸において、国をまたいだ道路網を強化することで、域内貿易のメリットを最大化しようとしています。また国内の道路網も整備されることにより、物資・人の輸送が効率化されて国内経済が発展し、地方部の道路アクセスも向上することで人々の利便性が向上することが期待されます。
しかし、道路網の整備が農業、製造業、サービス業といった個別産業にどのように異なるインパクトを与えるのか、産業の配置や土地利用にどのような変化をもたらすのか、また道路網整備の恩恵は周辺地域に等しくいきわたるのかといった点はまだはっきりと分かっていないことも多く、実証分析に基づくさらなる知見の蓄積が重要です。
本研究は、主にタンザニアをフィールドに、これまでの道路網整備や域内貿易の円滑化の段階的な取り組みと、タンザニア各地の産業構造や土地利用変化にどのような因果関係があるかを明らかにしようとするものです。タンザニアの道路整備を担う政府機関や統計局と連携するほか、経済活動との相関関係が見られる夜間光などの衛星データなども積極的に活用しています。
- 研究領域
- 経済成長と貧困削減
- 研究期間
- 2024年07月01日 から 2026年03月31日
- 主査
- 原田 徹也
- JICA緒方研究所所属の研究者
- 芦田 華、 テクレハイマノト・ソロモン・ハディス
- 関連地域
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- 開発課題
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