実施中プロジェクト
企業の成長や競争力は、自社の努力だけでなく、取引先や協力企業との関係を通じても培われます。近年は、企業がグローバルなサプライチェーンの中で国際分業に参加する機会が増えたことに伴い、企業間の取引関係が、グローバルな知識移転や経営能力向上をもたらし得ることが指摘されています。また、地政学的リスクの高まりを背景に、強靭なサプライチェーンの構築に向けて、企業間ネットワークの拡大や取引先の多様化が重要な課題となっています。
JICAはこれまで、開発途上国での民間セクター開発の一環として、相手国企業と日本企業などとのビジネスリンケージ形成を支援してきました(参照:JICAグローバルアジェンダ 「民間セクター開発」)。しかし、こうした協力が企業間取引の拡大・深化や企業の成長にどのような効果をもたらしたのかについては、さらなる検証が求められています。
本研究プロジェクトでは、JICAと相手国実施機関が行ってきたリンケージ形成支援を対象に、その成果と課題を分析します。企業間取引や協力関係の形成への効果に加え、それらが売上や生産性、経営能力の向上にどのようにつながったのかを明らかにし、今後の産業振興や民間セクター開発に向けた政策・事業改善への示唆を導くことを目指します。