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実施中プロジェクト

COVID-19流行における国際保健規則(IHR)および外部合同評価 (JEE)の有効性と課題に関する研究

本研究は、COVID-19流行から得られた教訓を踏まえ、国際保健規則2005 (International Health Regulations; IHR) コア・キャパシティおよび外部合同評価(Joint External Evaluation; JEE)が抱える課題点を分析することが目的です。

IHRとはWHO憲章に基づく国際規約であり、パンデミックなどの危機に対して各国が整備すべき最低限の能力(コア・キャパシティ)を定めています。コア・キャパシティが各国の自己申告であるのに対し、JEEはより客観的な外部評価を用います。

COVID-19の流行では、これまでIHRのコア・キャパシティを十分に達成しているとJEEで高い評価を受けてきた欧米各国において、人口当たりの高い死亡者数が見られました。そのため、IHRが定めるコア・キャパシティの内容およびJEEの在り方について見直しを行うことが必要です。

COVID-19の流行収束後も、将来、新たな感染症の流行が発生する可能性があります。そのため、本研究で得られる教訓は、IHRのコア・キャパシティおよびJEEの在り方の見直しに貢献しうる情報を提供するとともに、各国が感染症対策の体制を向上させるための有用な示唆を与えることが期待されます。

研究領域
人間開発
研究期間
2020年11月01日 から 2025年03月31日
主査
坂元 晴香
JICA緒方研究所所属の研究者
牧本 小枝
開発課題
  • #保健医療