【開発教育】北海道大樹高等学校でオンラインでの出前講座を実施

2021年6月23日、北海道大樹高校(広尾郡大樹町)1年生の皆さんに対し、自分と世界、自分と地球とのつながりを考えるオンライン講座を行いました。

2021年6月30日

身近にある自分と地球とのつながりを考える

講師の3名と北海道大樹高校の教室をオンラインでつなぎ実施しました。

鈴木さん(青年海外協力隊事務局)による講義

清水さん(資金協力業務部)による講義

松本さん(地球環境部)による講義

講師を担当したのは、6月1日から10日までJICA北海道(帯広)にてオンラインによるOJT研修を行った入構2年目の職員、鈴木友理さん、清水翔太さん、松本太樹さんの3名です。

鈴木さんは、幼いころからさまざまな国・地域に暮らしてきた経験のなかで、言語や文化の違いによる困難をどう乗り越えてきたか、そうした経験から学んだ多様性の重要さ、違いがあることの楽しさを紹介しました。生徒の皆さんにも一緒に「他の国・地域から来た人と共生するためには何ができるか?」を考えていただいたところ、「色々な文化を尊重する」「相手の言葉を勉強する」「シェアハウスをする」などさまざまな意見が出ました。

清水さんからは、「身近なものひとつを深掘りしてみると実は途上国とのつながりが見つかるかもしれない。そしてその裏側には様々なストーリーや問題があるかもしれない。ぜひ普段の生活でも意識してみてほしい」とのお話がありました。例として、コーヒーや安価な衣服などの多くは途上国で生産されていることを説明。それらの生産の現場の一部では、劣悪な労働環境や、適正な対価が支払われず生産者が生活に困窮する等のさまざまな問題があることを紹介しました。

松本さんは、生徒のみなさんに大切にしてほしい3つのこととして、①常識を知ること、②常識を疑うこと、③他人の意見を尊重することを挙げました。「身の回りの当たり前を見つけることから始めてほしい」と話し、自身が学生時代に学んだ畜産を例に、自分が持っていた「当たり前」が変わった体験や、日本人の私たちがなかなか知る機会のない「世界の当たり前」の事例を紹介しました。

北海道大樹高校の皆さんが、真剣に話に耳を傾け、また講師からの問いかけに対して積極的に自分の意見を考え発表してくれる姿が印象的でした。北海道大樹高校の皆さん、ありがとうございました!