【実施報告】2020年度 教師国内研修 第7回研修

2021年1月20日

12月6日(日)、教師国内研修の第7回研修を実施しました。今回の研修では、前回に引き続き、これまでの講義やWEBインタビュー、横浜市鶴見地区フィールドワークの経験をいかし、実際に学校現場等で活用できる国際理解教育/開発教育ワークショップ案(参加型学習教材案)の作成を目指しました。

【今日の気分は?】

「今日の気分」を輪になって共有しあう様子

まずは、参加者から「今日の気分」について一言ずつ共有する時間を持ちました。電車の中でノートを見返して、これまでの学びをふりかえり今日のワークショップづくりに気合いをいれてきたなどの声が挙げられました。

【ワークショップ案づくり】

ワークショップ案づくりの様子

続いて、前回の研修では欠席者もいて、参加者全員のスタート地点をそろえるため、前回の研修にて話し合ったワークショップの骨子と、現在考えられている3つの案についてふりかえる時間を持ちました。
また、改めてワークショップ作成時に気をつけるポイントについて確認を行いました。
具体的には、子どもたちに対する「Why(多文化共生を伝える意義)」と、「What(何を引き出して何に気づかせたいのか)」について常に意識しながら作成に取り組んでいくこと、またアドバイザーのかながわ開発教育センター(K-DEC)の小野氏からご提示いただいたワークショップ作成時の5つのポイント「単純化、モノ化、細分化、言語化、見える化」の再確認を行いました。

その後、3つのグループに分かれ、それぞれワークショップの作成を行いました。またグループだけで話し合うだけではなく、話し合いの途中で各グループが考えたことを互いに紹介し、全員でコメントを出し合いました。先生方それぞれの視点から出されるアイディアで内容が深まったり、シンプルなものに変化させたりなど、参加者全員の意見を尊重しあいながらワークショップを作成しました。
研修最後のふりかえりでは、「これまでの案に愛着がわき、捨てられなくなっている」「それぞれの意見でワークショップの流れがつくられていく過程を楽しみながら行えた」などの意見が共有されました。

次回研修では、これまでの研修にご協力頂いた講師の方々や過年度の教師海外研修参加者などをお招きし、実際にワークショップを体験していただきご意見をいただく、フィードバック会を実施予定です。

【教師国内研修とは】

教師国内研修は、これまでJICA横浜にて実施していた、教師海外研修の代替研修として本年度新たに実施されることとなった研修です。国際理解教育や開発教育に熱心に取り組んでいる小・中・高の教員のみなさんを対象に、web交流、インタビュー、フィールドワーク等を通して、日本人移民や日系人のことを知り、日本に暮らす日系人や外国人の皆さんの現状・課題を学び、その経験をそれぞれの教育現場で、児童・生徒の皆さんに伝え広げていただくことを目的として実施しています。