田中理事長がベトナムのサン国家主席と会談

2014年3月19日

サン国家主席(右)と田中理事長

田中明彦JICA理事長は、3月18日、国賓として来日中のチュオン・タン・サン国家主席と都内で会談しました。

サン国家主席は、日本のベトナムに対する長年にわたる支援に謝意を示した上で、ベトナムではインフラ整備に対する需要が大きく、交通の根幹となる南北高速道路は非常に重要な案件であると述べました。また、ノイバイ空港をはじめとする空港建設については、JICAの支援に加えて民間の資本も活用して事業を進めていきたいとの意向を示しました。

これに対し田中理事長は、昨年、今年と二度にわたる視察を通じ、ベトナムからラオスやカンボジアまで道路を実走した経験から、JICAによるベトナムへの各種支援の必要性を再確認すると同時に、メコン地域全体のインフラ開発も重要だという認識を深めた、と述べました。さらに、メコン地域全体の発展のためには港湾設備も有用であるとし、北部のラックフェン国際港、南部のカイメップ・チーバイ国際港両港の整備が進むことで、ベトナム南北だけでなく、東南アジア全体への入り口としての機能が強化される、と語りました。

また、サン国家主席が、今後も田中理事長のベトナム訪問を歓迎し、関係者と意見交換が行われることを期待すると述べると、田中理事長は、可能な協力について引き続き検討していきたい、と応じました。

JICAは引き続き、ベトナムに対してインフラ整備をはじめとする、さまざまな支援を行っていきます。