田中理事長がグルジアのマルグヴェラシヴィリ大統領と会談

2014年10月28日

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マルグヴェラシヴィリ大統領(右から3人目)と田中理事長(左から2人目)

田中明彦JICA理事長は、10月24日、来日中のグルジアのギオルギ・マルグヴェラシヴィリ大統領と都内で会談しました。マルグヴェラシヴィリ大統領がJICAの長年にわたる協力に謝意を示すと、田中理事長は大統領の訪問は両国の友好関係を深める機会になると応じ、グルジアの経済・社会発展に向けた今後の協力分野について意見を交わしました。

マルグヴェラシヴィリ大統領は、民間セクターを巻き込んだ社会発展の重要性を強調した上で、グルジアをロジスティクスのハブとする「インフラ国家プロジェクト」について触れ、運輸インフラ分野における日本企業のさらなるグルジア進出への期待を語るとともに、JICAによる「東西ハイウェイ整備事業」(注)に対する支援に謝意を述べました。

続けて、食料の安全保障と地方部での雇用創出という観点から、農業分野の発展、都市部における中小企業の振興が重要であり、さらにエネルギー分野では水力に開発の余地があると語りました。またグルジアは観光資源に恵まれていることから、観光分野でも中小企業を育成したいという意欲を示しました。ビジネス振興については、翌週に予定されているグルジア政府主催の「投資フォーラム」に合わせて派遣予定の、ビジネス振興に関するJICA調査団を通じた、日本企業のグルジア訪問に対する期待を述べました。

これに対し田中理事長は、グルジアの近年の改革成果、ビジネス環境の目覚ましい改善に感銘を受けている旨を述べるとともに、JICAは大統領が示した政策に基づき、同国の方向性に沿った協力を行っていくため、詳細な協議を続けていきたいと語りました。


(注)2009年に調印された円借款で、グルジア内を横断する東西ハイウェイのゼスタフォニ−サムトレディア間の道路、橋梁を整備した事業。