農業開発/農村開発

サブサハラ・アフリカのコメ生産を10年間で倍増“アフリカ稲作振興のための共同体 CARD”

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キリマンジャロの麓から全国に広がる水稲栽培・収量増大

1990年代後半以降、アフリカでは人口増などを背景にコメの輸入が増加し続けています。さらに昨今の世界的な穀物価格の高騰により、貧困層を中心に食料不安が引き起こされ、コメ生産の拡大が必要とされています。

2008年5月、JICAは「アフリカ緑の革命のための同盟(AGRA)」と共同で「アフリカ稲作振興のための共同体(CARD)」を発表しました。

CARDは、アフリカにおけるコメ生産拡大に向けた自助努力を支援するための戦略(イニシアティブ)であると同時に、関心あるコメ生産国と連携して活動することを目的としたドナーによる協議グループで、サブサハラ・アフリカのコメ生産量を10年間で倍増することを目標としています。

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ネリカ米の普及がすすむウガンダ

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CARDの目標達成のためのアプローチ

サブサハラ・アフリカでは、これまで主に生産面積の拡大により生産を増やしてきましたが、CARDでは、アフリカの諸条件に適した高収量品種であるネリカ米の普及を含め、適正品種の選定、栽培技術の改善など、単位収量の増大も目指しています。例えば、日本の技術協力、円借款などを行ってきたキリマンジャロ山のふもとにあるタンザニアのローワモシ地区では、1ヘクタール当たり約6トンもの平均収量を達成した実績があります。(全国平均単収は約1.9トン)

また、CARDではコメ生産のみならず、ポストハーベスト、販売・流通にいたる各段階において生産物の付加価値を高めることを目指しています。さらに、1960年代以降に「緑の革命」を果たしたアジア諸国での稲作経験の活用(南南協力)も支援します。

JICAはCARDを牽引していく機関として、世界の多様なパートナーと共にアフリカの食料安全保障を支援していきます。