ニュース
畜産分野の協力の最新状況をお知らせします。
畜産分野の協力の意義
畜産物は多くの必須栄養素の供給源であり、特に妊産婦や子どもの栄養改善において重要な役割を担います。また、家畜種及びその品種によって幅広い環境に適応できるため、畜産は耕作に適さない土地や季節においても飢餓や栄養失調の根絶に貢献すると共に、農地を持たない脆弱層や作物栽培が困難な地域の住民の生計手段としても重要です。しかし、異常気象や越境性家畜感染症等の影響で、安全な畜産物の安定的な供給が脅かされています。
従って、持続的な畜産振興は、生産者であり消費者である住民が、栄養失調や貧困、感染症等の脅威から自らを守る能力を強化するという観点から、人間の安全保障に繋がります。
クラスター事業戦略「持続可能な畜産振興~ワンヘルス推進に向けて~」
畜産物は、生産者及び消費者に人獣共通感染症の病原体を伝播しうること、また農産物の中でも特に腐敗が早いという特徴があることから、家畜とその生産物の取り扱いには衛生的な配慮を要します。また、畜産物の供給の安定性は、家畜の健康に依存しています。したがって、持続的な畜産振興において、家畜の健康とその生産物の安全性を確保することが必要不可欠です。
このような人と動物のインターフェースで発生する健康危害の制御のため、ワンヘルス(One Health)の理念に基づき、家畜衛生の強化と畜産物の品質管理向上に資する畜産分野の各事業を、「持続的な畜産振興~ワンヘルス推進に向けて~」クラスターとして管理し、その成果発現を推進しています。
案件紹介
課題別研修
代表的な案件は以下をご覧ください。
- 畜産分野の課題別研修一覧
技術協力・SATREPS
代表的な畜産分野の案件は、以下のODA見える化サイトをご覧ください。
協力隊(大学連携)
広報資料・教材・動画教材
「持続的な畜産振興~ワンヘルス推進に向けて~」に関連する広報資料、教材、動画教材をまとめています。
広報資料
案件紹介リーフレット
教材
酪農適正技術の普及マニュアル(パキスタン)
酪農技術をまとめた初級編マニュアルです。
乳牛の飼養衛生管理における20のポイント(スリランカ)
酪農技術をまとめた中級編マニュアルです。
JICA事業関係者の声
畜産分野のJICA事業に参加したカウンターパート、研修員の声をご紹介します。
課題別研修
- 人獣共通感染症コントロールのための検査技術と研究能力強化
- 家畜疾病の診断とサーベイランスのための基礎技術強化
国内パートナーの皆様による発信
お問い合わせ
持続可能な畜産振興~ワンヘルス推進に向けて~に関するお問い合わせは下記へご連絡ください。
JICA経済開発部
メールアドレス:jicaed@jica.go.jp
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