- トップページ
- 事業について
- 事業ごとの取り組み
- JICA開発大学院連携/JICAチェア
- JICAチェア実施事例
- 中南米
中南米地域におけるJICAチェア -2023年度
アルゼンチン | ラ・プラタ大学 | ・近代日本資本主義の父 渋沢栄一 ・岩倉使節団から明治憲法へ:貧農から初代総理大臣になった男 ・日本の合計特殊出生率から見た戦後家族の変化 ・アルゼンチンと日本の比較史-社会福祉・社会保障政策- ・日本の大学の国際化 |
---|---|---|
ラ・プラタ大学、ベルグラーノ大学 | ・日本の生産性運動の歴史と今日的課題 | |
エクアドル | カトリカ大学 | ・戦後日本の高度成長 |
エルサルバドル | エルサルバドル大学 | ・日本の経済成長、教育や保健分野に係る歴史 |
グアテマラ | ISTMO大学 | ・日本の発展近代化のプロセス |
コスタリカ | コスタリカ大学、ナショナル大学 | ・日本における教育現場でのデジタル技術利用の歴史及びパンデミックがもたらした変化と現状 ・日本での初等教育における情報化の歴史・現状と今後の課題 ・日本の安全保障政策の変遷 ・人本主義 |
コロンビア | ロス・アンデス大学 | ・日本の産業発展と中小企業経営 |
セントルシア | Sir Arthur Lewis Community College | ・JICA 沿岸漁業プロジェクトの取組と海藻養殖 |
ニカラグア | 中米大学 | ・日本研究(日本とニカラグアにおける発展と近代化) |
パナマ | パナマ大学 | ・戦後日本の高度成長 |
パラグアイ | アスンシオン大学、イタプア大学 | ・岩倉使節団から明治憲法へ:貧農から初代総理大臣になった男 |
ブラジル | サンパウロ大学 | ・複合的危機 ・2023年度フジタ・ニノミヤチェア日本法短期講義 |
フルミネンセ連邦大学、リオデジャネイロ州立大学、サンパウロ大学 | ・国譲りから人譲りへ:日本の対外交流 1300 年、日本の政治的伝統とは?2 つの短い憲法から考える、Japanese Diplomacy: "Unequal Treaties", Washington System, and Japan-US Security Treaty | |
サンパウロ大学、リオデジャネイロ州立大学、ブラジリア大学、アマゾナス州立大学 | ・Enforcement of International Law | |
ベリーズ | ベリーズ大学 | ・Aid Effectiveness in Sub-Sahara Africa under the Poverty reduction regime-based on Japan's aid experience |
ペルー | ペルー国立工科大学 | ・日本とペルーにおける大地震の経験と教訓:国際頭脳循環の形成に向けて |
トリビオ・ロドリゲス・メンドーサ大学 | ・文化遺産の保全と観光振興 | |
ボリビア | ガブリエル・レネ・モレノ大学経済学部大学院 ビジネス・スクール |
・生産現場におけるカイゼンの成功と失敗 ・中小企業の競争力向上 ・日本の産業発展と中小企業経営 |
サン・フランシスコ・ハビエル大学(USFX)大学院 | ・公衆衛生/グローバルヘルス/プラネタリーヘルス ・日本の保健医療の経験 PHC とヘルスプロモーション ・NCDs(非感染性疾患) ・ヘルシー高齢社会 ・ヘルスシステムと UHC ・疫学統計の基礎 ・日本の大学院教育 公衆衛生学修士 ・日本の大学院教育 公衆衛生学修士、 感染症への備えとコントロール |
|
ガブリエル・レネ・モレノ大学農学部大学院 | ・OVOP ・日本の農業協力について ・日本の動物検疫制度 ・スマート農業 ・フードバリューチェーン ・SHEP ・サンタクルス県インクルーシブ・フードバリューチェーン振興プロジェクト |
|
メキシコ | メキシコ・コリマ大学 | ・日本における近代化の知的・社会的側面:吉野作造を中心に ・生産現場のカイゼンの失敗と成功 ・男女共同参画 ・日本における近代化の知的・社会的側面:西洋化初期の日本社会と福沢諭吉 ・日本の地方自治制度 ・日本の産業政策 ・人口統計政策と高齢化社会 |
これまでの実施事例
コスタリカ 各国からのチェア実施関係者参集・意見交換
2023年度は、前年開講のコスタリカ大学(UCR)に加え、ナショナル大学(UNA)も加わり、両大学学生・教員・外務省員他公務員等を対象とする講義をもって、今年度は計6回の講義を実施した。受講者延べ計1675人。併せて、各国でJICAチェア推進に関わっている方々も多数参加したアジア・アフリカ研究ラテンアメリカ学会の総会が当国で開催され、JICAチェアの展開事例紹介や今後の講師派遣等を含むアイデア・意見交換も活発に行われた。
また、SDGsグローバルリーダー事業を通じた国際大学の国際公共政策プログラムへの政府職員の受入に係る同大学、当国外務省、JICA三者の覚書署名を行った。
コスタリカ大学での「JICAチェア」開講
2022年5月19日(木)、コスタリカ大学(Universidad de Costa Rica, 以下「UCR」)との共催により、JICAチェアの開講式が対面・オンラインのハイブリッド形式で実施されました。
コスタリカ大学はコスタリカのトップの総合大学で、JICAとの約半世紀にわたる協力実績を有しています。UCRでは、2023年に日本を含むアジア研究を行う大学院の創設・開講を検討していることから、今回のJICAチェア事業の実施は、UCRにとって時宜に適った取り組みと言えます。UCRの強い関心と、積極的なイニシアチブにより、今般、8コマから成るJICAチェアが開講されることになりました。
開講式には、コスタリカ大学の学生・教員、JICA帰国研修員同窓会会員、一般市民等182名が参加しました。
ジャマイカ 第一回JICAチェア遠隔講義開催
2022年2月15日、西インド諸島大学(University of the West Indies、以下「UWI」)MONAキャンパス及びJICAジャマイカ支所の共催で、ジャマイカでは第1回目となるJICAチェア遠隔講義が開催されました。萱島信子氏(緒方貞子平和開発研究所シニア・リサーチ・アドバイザー)より「日本の近代化と教育」及びジャマイカにおけるこれまでの日本の教育協力について講義が行われました。UWIの学生と教員、同国教育省関係者や帰国研修員同窓会員も含め総勢45名が受講し、活発な意見交換を行いました。
セントルシア 第一回JICAチェア遠隔講義開催
2022年2月7日、サー・アーサー・ルイス・コミュニティ・カレッジ(以下、SALCCという)及びJICAセントルシア事務所の共催で、セントルシアでは第1回目となる遠隔講義が開催されました。講義では、萱島信子(顧問)より、「日本の近代化と教育」及び対セントルシアを含む教育分野における日本の国際協力について、発表がなされました。平山在トリニダード・トバゴ特命全権大使の参加を得た他、SALCCの学生や教員、当国の教育省関係者や帰国研修員同窓会も含め、総勢50名が受講し、活発な意見交換がなされました。
ボリビア JICAチェア関連企画「JICA職員、専門家講師によるJICA事業の成果・経験普及を目的としたオープンセミナーの実施」
ボリビアにおけるJICAチェア関連企画として、2021年10月から12月の間、JICAチェアを推進するガブリエル・レネ・モレノ自治大学(UAGRM)との共催で、JICA事務所所員、専門家が講師を務めるオープンセミナーを6回にわたり開催しました。合計約500名の参加があり好評だったため、2022年もシリーズでの開催を検討しています。各回の演題は以下のとおりです。
1.「東京の都市計画の歴史」
2.「JICAのインフラ開発協力の歴史」
3.「日本人移住の歴史とボリビア社会への貢献」
4.「河川と水の環境管理」
5.「エネルギー・地熱セクターへのJICAの支援」
6.「ボリビアの公衆衛生強化のための統合的協力」
ウルグアイ JICA帰国研修員同窓会と協働で「JICAチェア」キックオフセミナーを開催
2021年12月22日、ウルグアイJICA帰国研修員同窓会と共催、国際協力庁・日ウ外交関係樹立100周年実行委員会後援による、「JICAチェア」キックオフセミナーを開催しました。緒方貞子平和開発研究所の萱島顧問を講師に迎え、「日本の近代化を知る7章」の第5章「日本の近代化と教育」について講義がなされました。質疑応答では、日本のコロナ禍の教育の現状や課題について質問があり、コロナ禍により遠隔教育が飛躍的に拡大しオンライン教育が大きく進んだ反面、教育格差の拡大が遠隔教育の問題点として講師から指摘され、活発な議論が行われました。本セミナーは、帰国研修員同窓会と共に計画し実現に至り、域内の帰国研修員同窓会ネットワークの協力も得て、周辺国も含め教育分野に関係する多数の参加がありました。2022年度第1四半期には、JICA海外協力隊の派遣が再開され、日本語教育隊員が共和国大学へ着任する予定で、同大学との間で「JICAチェア」の実施について検討を進めていく予定です。
ボリビア JICAチェア・ディプロマコース「日本モデルによる企業管理」を開講
2021年11月15日、ガブリエル・レネ・モレノ自治大学(UAGRM)経済学部・経営大学院ビジネススクール主催で、第一回 JICA-UAGRMディプロマ・コース「日本モデルによる企業管理」が開始されました。本コースは、ボリビアで企業経営を担う知日派の次世代人材・リーダーの育成を目的としています。コースは有料で、「日本文化と開発」、「総合品質管理」等5科目で構成され、約5か月間に渡り実施されます。参加者は88名となり、産業界からも多くの参加登録が有り、高い関心が示されました。特に日本的経営に関心の高い企業から多くの方が参加しています。
ドミニカ共和国 第一回JICAチェア遠隔講義開催
2021年12月3日、サント・ドミンゴ自治体大学(以下、UASDという)及びJICAドミニカ共和国事務所の共催で、ドミニカ共和国では第1回目となる遠隔講義が開催されました。講義では、JICA緒方研究所萱島信子シニア・リサーチ・アドバイザーより、「日本の近代化と教育」及び中米地域の教育分野における日本の国際協力について、発表がなされました。高木在ドミニカ共和国特命全権大使の参加を得た他、UASDの学生や教員、当国の教育関係者やドミニカ共和国の日系人も含め、総勢70人超が受講し、活発な意見交換がなされました。
アルゼンチン JICAチェア連続講座(全15コマ)成功裡に終了
2021年11月、国立ラプラタ大学(以下「UNLP」)との連携により実施している、日本研究講座「JICA-UNLPチェア」の2021年度最終講義が実施され、半年にわたるJICAチェアは成功裡に終了しました。最終講義はJICA緒方貞子平和開発研究所の細野昭雄シニア・リサーチ・アドバイザーが登壇し、「アルゼンチンと日本:発展、経済関係と協力」の演題で行われ、アルメンゴル副学長、UNLP学生・教員、他大学の日本研究者、ア国外務省職員、政府機関関係者、日系社会の有識者など、様々方々の参加を得て行われました。最終講義は、「日本の近代化」を軸に日本の発展、企業活動、国際協力について幅広い解説がなされ、また、アルゼンチンで実施しているカイゼン協力等も紹介され、学術面からの解説も加えられ、高い評価が得られています。UNLPからは次年度以降のJICAの協力を強く期待する発言がありました。
パラグアイ 国立アスンシオン大学にてJICAチェア講座を開催
2021年10月から11月の2ヶ月間、国立アスンシオン大学及びJICAパラグアイ事務所の共催により、パラグアイで初となる「JICAチェア」短期連続講座が開催されました。同講座は「経済発展と近代化にかかる日本とパラグアイとの比較研究」プログラムとして、計8コマ(講義12時間、グループワーク20時間等)で構成され、現役学生に加え、社会人として活躍する卒業生も対象に実施されました。10月18日には、国際大学伊丹学長を特別講師に迎え、「経済成長と日本的経営」に焦点を当て、オンライン特別講義を実施しました。同学長の丁寧かつ明快なプレゼンテーションへ感謝の声があがり、「戦後の成長への人的エネルギーや、人的資源の価値管理に成功した事例に学びたい」等、「人本主義」に基づく「日本的経営」に参加者の関心が一層高まり、知日派の人材育成の観点でも有意義な講座となりました。
メキシコ国立自治大学(UNAM)のアジア・アフリカ研究プログラム(PUEAA)におけるJICAチェア遠隔講座の開始
2021年9月、中南米最古の大学の一つであり学生数40万人を誇るメキシコ国立自治大学(UNAM)のアジア・アフリカ研究プログラム(PUEAA)で、「日本の近代化を知る7章」(西語版)を教材に、全8回で構成される日本研究講座がオンラインで開始されました。この講座には、「日本の近代化を知る7章」の日本人講師と、メキシコのトップ大学であるUNAMの教授らがオンラインで学生からの質疑応答を含め議論する形となっています。、第1章「明治維新:日本近代化の原点」の講義は200名を超えるUNAMの学生・JICA関係者が参加し、北岡理事長が登壇しました。
今回の講義を通じてUNAMの学生は400年以上にわたる太平洋を跨いだ日本とメキシコの深い繋がりを知り、また、日本が歩んだ近代化の歴史や欧米とは異なる開発協力のアプローチへの理解を深めました。
こうした講義を経た後、日本研究の拠点づくりの支援を検討していきます。
グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス「日本の近代化を知る7章」を活用し、中米独立200周年記念シンポジウムを開催
今年、1821年にスペインから独立した中米6か国(グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマ)が独立200周年を迎えるにあたり、中米3カ国のJICA事務所及び各国の主要大学が連携し、記念イベントを開催しました。本イベントには、ホンジュラス国立自治大学、エルサルバドル大学、グアテマラ ラファエル・ランディバル大学の先生方、並びにJICA緒方貞子平和開発研究所 細野昭雄シニアリサーチアドバイザー(元駐エルサルバドル日本大使)をパネリストに迎えました。イベント冒頭に、「日本の近代化を知る7章」第1章「明治維新:日本近代化の原点」を上映し、日本の明治維新以降の近代化について振り返ったのち、その経験を軸に、中米の独立以降の開発と今後の発展について熱い議論が交わされました。
エクアドル エスピリトゥ・サント大学にてJICAチェアを開催
2021年8月4日、エスピリトゥ・サント大学(UEES)国際学部、Japan Training Center(AOTS:一般財団法人海外産業人材育成協会の在エクアドル研修所)の協力により、エクアドルで初となる「JICAチェア」のオンライン講座が開催されました。UESS大学関係者等約230名が参加しました。本講義では日本の近代化を知るDVD第4章「経済成長と日本的経営」の上映を軸に、3名(本邦留学中エクアドル人留学生、Japan Training Center所長、本邦企業の現地法人副社長)のパネリストにより日本の産業政策の概要および日本的経営の概論、実践が紹介されました。パネリストによる発表は、両国の歴史・文化的背景および現状と適用に対する理解と実践を踏まえたものであったため、日本の開発経験を紹介する意義について、参加者が理解出来たという評価が得られています。
グアテマラ・イストゥモ大学でJICAチェア開講
2021年7月21日、私立イストゥモ大学にてオンラインコース「日本の発展:近代化のプロセス」が始まり、グアテマラにおけるJICAチェアがスタートしました。本コースは中米・カリブ地域初の単位取得型JICAチェアで、同大学全学部の学生に対し募集がなされ先着の30名が参加しています。6月には日本に関する英文図書32冊等を贈与し、同大学図書館に「日本・JICAコーナー」が設置されました。マヌエル・アンヘル・ペレス・ララ学長は、グアテマラでJICAが展開してきた教育協力、特に算数・数学分野での技術協力について言及し、日本の教育や近代化について学ぶJICAチェアに大きな関心を示しました。本コースは11月3日まで全12回開催されます。
コロンビア ロスアンデス大学日本センターにてJICAチェアを開催
2021年7月8日、ロスアンデス大学/日本文化・経済・学術センター(通称、日本センター)及び JICAコロンビア支所の共催により、コロンビアで初となる「JICAチェア」がオンライン形式で開催されました。萱島理事を特別講師に迎え、「日本の近代化と教育」について、戦後の日本の政治・経済・社会を支えた人的資源の仕組みとその特徴を概観し、非西洋から先進国となった日本の近代化について紹介が行われました。ロスアンデス大学の日本研究に詳しい教授陣によるコメント及び日本の女子大学の歴史等に関する質疑応答なども活発に行われ、聴講者数は約90名に達する等、好評を博しました。
ニカラグア 中米大学(UCA)にて JICAチェア開催
2021年7月14日、ニカラグアの中米大学(UCA)にて、JICAチェアが開催されました。「日本の近代化を知る7章」を上映後、Dr. Jorge Huete-Perez科学技術環境学部長がUCAへのJICAチェアの適用についての内容や計画を発表し、鈴木泰久在ニカラグア特命全権大使が「日本の経済発展」と題して講演を行いました。イベントの終わりには、高砂JICAニカラグア事務所長より、JICAチェアの一環として日本に関連する図書32冊がUCAに寄贈されました。本イベントには、会場では約50名、オンライン配信では約75名が参加し盛況を博しました。
国立エルサルバドル大学にて JICAチェア遠隔講義開催
2021年6月24日、国立エルサルバドル大学(以下「UES」)法・社会学部及びJICAエルサルバドル事務所の共催でJICAチェア遠隔講義が開催されました。細野昭雄JICA緒方研究所シニア・リサーチ・アドバイザーが「日本の開発経験の観点からの変化の道筋」と題して基調講演を行い、その後、シンクタンクFUSADESのトリグエロス経済研究部長、UESのエルナンデス国際関係教授、教育省のグラナドス教育政策局長をパネリストとして迎え、「エルサルバドル経済成長の特徴とその課題」と題したディスカッションが実施されました。本イベントには、マタUES法・社会学部長を含め約50名のUES教授と学生が対面式で出席、またエルサルバドルの政府職員及び様々な大学の学生約200名がオンライン形式で出席し、質疑応答では活発な意見交換がなされました。
パナマ第一回JICAチェア遠隔講義開催
2021年5月18日、国立パナマ大学(以下「UP」)行政学部及びJICAパナマ事務所の共催でパナマでは第1回目となるJICAチェア遠隔講義が開催されました。萱島信子JICA理事が「日本の近代化と教育」及び中米地域の教育分野における日本の国際協力について講義を実施し、JICA海外協力隊のカウンターパートであったゴンザレス教授からは同国における協力隊活動および日本とパナマの教育制度の違いについて概説がなされました。ペレ駐日パナマ大使、フローレスUP学長、中島在パナマ日本臨時代理大使等の参加を得た他、UPの学生や教員、当国の教育関係者や省庁職員、パナマ市の姉妹都市である今治市職員等を含め、中米・カリブ地域のJICAチェアとしては過去最多の423名が参加し、受講後は活発な意見交換がなされました。
アルゼンチン・国立ラプラタ大学にて日本研究講座(JICAチェア)が開講
2021年5月17日、国立ラプラタ大学においてJICAチェアのオープニングセミナーと第1回目の講義が開催されました。セミナーの冒頭では、ラプラタ大学アルメンゴル副学部長、中前隆博在アルゼンチン日本大使より挨拶があり、武田浩幸JICAアルゼンチン支所長のプレゼン、「近代化を知る7章」プロローグ西語版の放映及び日本関連学術図書(英語版)の寄贈が行われました。その後は、同大学国際関係研究所アジア太平洋学科日本研究センター所長・小那覇セシリア教授が、「日本の発展の歴史」に関する講義を行いました。同教授はアルゼンチンを代表する日本研究者(歴史学)で、2017年には旭日小綬章を授与されています。本講座は、将来、同大学で大学院研究科としての設置が計画されている日本研究専攻科の基礎となるものとして開講されたもので、今後は、「日本の近代化を知る7章」を軸に政治、経済、経営、教育、法制度等、国内外の講師により長期講座が実施されます。
ハイチJICAチェアオンライン講義開催
2021年4月、ハイチで初めてとなる「JICAチェアオンラインセミナー」がハイチ国立大学・計画技術・応用経済学学院(以下CTPEA)の学生向けに開催されました。JICA緒方貞子平和開発研究所の細野昭雄シニア・リサーチ・アドバイザーが「ラテンアメリカとカリブの発展」をテーマに、日本の経験と国際協力に関する講演を行いました。講演では、今後のハイチの開発に有効なアプローチとしてフードバリューチェーン開発、“KAIZEN”の取り組み等も紹介され、参加者から各個別テーマに関してより詳細に説明を聞きたいとの要望があがるなど、大変好評を博しました。また、同大学出身のエルフ=モノド・オノラ駐日ハイチ大使から日本での経験についてお話をいただきました。今回の遠隔講義開催を通じて、日本の開発経験への理解が促進し、将来的にハイチの開発を担うリーダーが育成されるよう、協力を継続してまいります。
ボリビア国立ガブリエル・レネ・モレノ大学とJICAチェアの協力覚書(MOC)を締結
2021年4月21日、JICAボリビア事務所と国立ガブリエル・レネ・モレノ大学(以下「UAGRM」)との間で、JICAチェアの推進を目的とした協力覚書(MOC)が締結され、同大学大学院にディプロマ・コースを設置し、次世代を担う人材を育成していくこと等が合意されました。同日に実施されたJICAチェア特別講義においては、UAGRM経済学部・副部長のサカグチ教授が、「日本の経済開発と日本の企業管理」と題した特別講演を行いました。今後、UAGRM経済学部大学院では、2021年中に日本の開発経験(企業活動の哲学、教育の近代化等)を取り扱うディプロマ・コースの設置を予定しています。
メキシコでJICAチェアにかかるオンライン説明会を開催
2021年4月、メキシコ外務省、駐日メキシコ大使館、在メキシコ日本国大使館等の協力を得て、メキシコにおけるJICAチェアのオンライン説明会が開催されました。メキシコ国際開発協力庁(AMEXCID)技術科学協力総局長、在メキシコ日本国大使、駐日メキシコ大使、JICA中南米部長、またメキシコ国立自治大学等約50大学からの関係者等含む200名超が参加し、活発な意見交換が行われました。9月の短期集中講座の開催また日本研究講座の設置に向け、各大学と準備・調整を進めてまいります。
こうした講義を経た後、日本研究の拠点づくりの支援を検討していきます。
当日の説明会の様子を以下リンクよりご視聴頂けます(スペイン語)。
チリ 国立サンチャゴ大学とJICAチェアの協力覚書(MOC)を締結し、遠隔特別講義を実施
2021年3月にJICAは国立サンティアゴ大学とJICAチェア(日本研究講座設立支援事業)に関して協力覚書(MOC:Memorumdum of Cooperation)を締結しました。JICAチェアのオープニングとして、緒方貞子平和開発研究所シニア・リサーチ・アドバイザーである細野昭雄氏によるオンライン特別講義を開催し、チリ国内外の大学関係者、研究者、南米地域のJICA在外拠点の関係者等、400名が受講しました。講義では日本とチリの経済関係および国際協力をテーマに、日本の近代化における企業活動の変遷を概観し、5SやKAIZENの基盤となった日本的経営とその背景、日本の国際協力について理解を深めました。
国立サンチャゴ大学では、2021年の試行コースに続き2022年から正式修了証を授与できる定期コースを設置し、日本研究の拠点の一つとなりうることが期待されています。
国立ベリーズ大学との遠隔講義 中米・カリブ地域初のJICAチェア
JICAは中米・カリブ地域との友好関係構築と持続的な開発に向けた協力活動を23ヵ国において実施しています。2021年3月に、ベリーズ唯一の国立大学であるベリーズ大学において、中米・カリブ地域第一弾となるJICAチェア(日本研究講座設立支援事業)による遠隔講義を実施しました。講義では、JICAと放送大学が共同で制作したビデオ教材「日本の近代化を知る7章」を視聴し、萱島信子JICA理事が日本の近代化と教育の発展をテーマに講義を行いました。ベリーズ首相夫人や在ベリーズ日本大使を含む120名が参加し、受講者は戦後日本を支えた人的資源開発の仕組みや特徴について理解を深めるとともに、今後の両国の協力拡大の可能性について活発な意見交換が行われました。
ペルー国立サンマルコス大学で「日本の近代化を知る7章」オンライン・セミナーを開催
2020年10月、国立サンマルコス大学アジア研究センターで、JICAと放送大学が共同で制作したビデオ教材「日本の近代化を知る7章」のうち、第4章「経済成長と日本的経営」を題材にしたオンライン・セミナーが開催されました。ZoomやFacebookでのライブ配信を通じ参加者は1,500名を超え、活発な意見交換が行われました。
質疑応答セッションでは、日本の労働組合の役割、品質改善に向けた現在の民間の取り組み、日本における汚職対策、日本の税制・税率、税収の使途等、多くの質問が出て活況を呈しました。
ブラジル日本開発研究プログラム「フジタ・ニノミヤチェア」
JICAはサンパウロ大学(USP)法学部と2018年12月に共同事業取極めを締結し、日本の開発及び発展の経験を扱う「日本開発研究プログラム」を設置しました。海外移住を含む日本の開発経験を学び、研究を行う枠組みを構築し、多くの学生が日本に対する理解を深めるための教育機会を提供することにより、指導人材を育成することを目的としています。USP法学部における学部及び大学院での授業、本邦研究者を含む外部講師による特別講義、USP若手研究者・学生の短期本邦招へい、本邦留学等を実施しています。これをモデルとしてJICAは、日本研究講座設立支援事業(JICAチェア)という枠組みを作り、その取り組みを世界各国へ広げています。
scroll