【JICA海外協力隊】第3弾!「釧路グローカルプログラム報告」高瀬由衣さん(タイ派遣予定)

2024.03.18

JICA海外協力隊候補生の高瀬由衣さんが、釧路市役所にて着任してから約2か月が経ちました。釧路の観光振興に向けた活動を展開しています。その様子をリポートします。

タイの旅行関係者への冬の釧路観光紹介ツアー同行

釧路での活動も残りわずかとなった3月、タイの旅行ブロガーと旅行会社の方々を招き、釧路地域の冬季観光を紹介するツアーに同行しました。派遣先であるタイの方々が、釧路地域の何に関心を持ち、どのような反応をするのかを身近に感じる機会となりました。
以下、ツアー同行を踏まえて、高瀬さんへのインタビューです。

TV取材を受けるタイ人旅行ブロガー

TV取材を受けるタイ人旅行ブロガー

Q1.ツアーに同行してみて、どんなことが印象に残っていますか?

A1.これまでは自分視点で釧路エリアの観光を理解してきましたが、今回はタイ人視点で釧路エリアの観光を捉えることができました。私自身は、ありのままの自然や文化を理解していく旅に価値を感じていますが、タイ人は、映える非日常な写真を撮ることを重視していました。自分とタイ人の感覚やニーズの違いに戸惑いながらも、異なる考えやニーズを持つ観光事業者と観光客をどう繋げるのか考えさせられました。自分のニーズベースで観光振興に取り組むのではなく、ターゲットのニーズや地域住民が理想とする観光のあり方を考慮する必要性を感じました。

釧路湿原での概要説明

釧路湿原での概要説明

Q2.タイ人と過ごしてみて、新たな気づきはありましたか?

A2.タイ人の旅行の一番の目的は、映え写真を撮ることでした。写真の上手い下手よりも、いかに非日常な写真を撮れるかを重視しているのだと実感しました。

共に体験しコミュニケーションをとることで、任国・タイへの理解も深まったようです。

釧路市内の小学校で出前講座

釧路と派遣予定のタイをつなぐオンラインツアーの企画と提案のため、釧路市内の教育機関の訪問を重ねてきました。関心を持ってくださった鶴野小学校の5年生に向けて、国際交流・国際理解の面白さを伝える出前講座を実施しました。

鶴野小学校での出前講座

鶴野小学校での出前講座

児童たちは、海外と日本の学校の違い、多様な人々が共に過ごす環境について話を聞き、「日本に対しておかしいと感じていたことがおかしくないのだと気付けた」「外国に興味がなかったけれど、行ってみたくなった」など様々な反応を見せてくれました。

教壇に立つ前は緊張していた高瀬さんでしたが、「彼らの学ぶ力・吸収力に驚かされた」「自分の考えや体験談に興味を持ってもらえたことが嬉しく、観光ガイドの仕事もこんな感覚があるのかもしれないと想像した」「任地でも観光事業者さんの話を聞いてみたい」と現地での活動をイメージしていました。

最終報告会も迫り、釧路での活動もまとめの時期に入りました。
引き続き最後まで応援よろしくお願いいたします。

高瀬さんが立ち上げた釧路観光のインスタグラムもご覧ください!
https://www.instagram.com/kushiro_hokkaido_travel/?hl=ja

◆過去の記事はこちらからご確認いただけます。
【JICA海外協力隊】「釧路グローカルプログラムスタート」高瀬由衣さん(タイ派遣予定) | 日本での取り組み - JICA
【JICA海外協力隊】第2弾!「釧路グローカルプログラム報告」高瀬由衣さん(タイ派遣予定) | 日本での取り組み - JICA

釧路湿原でカヌー体験中

釧路湿原でカヌー体験中

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