おすすめ図書

JICA北海道(帯広)図書資料室より、国際協力・開発教育関連のおすすめ図書や教材をご紹介します。本ページに掲載の図書はJICA図書資料室に所蔵しておりますので、どなたでも自由にご利用いただけます。

国際協力・開発教育関連図書

『北海道でSDGs』

著者:関口裕士 編:北海道新聞社

SDGs(持続的な開発目標)は、2015年に国連サミットで加盟国の全会一致で採択された国際目標です。
本書は、主に著者が「北海道新聞」で書いてきた関連記事のうち、SDGsの目標1から17までを順に解説した「SDGsがわかる」と、SDGsの実践の現場を訪ねる「SDGs持続可能な未来へ」を中心に約50本の関連記事をイラストや写真とともに再構成されています。
SDGsが目標達成の起源とする2030年に向けて、基本から道内外での実践例を基に、読者に様々なヒントを提供してくれる内容です。

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『大人も知らない!? SDGsなぜなにクイズ図鑑』

監修:笹谷 秀光(SDGsコンサルタント)

下記の質問に、あなたはすぐに答えられますか。
Q.日本で一年間に捨てられる食べ物の量はプール何個分でしょう。
1)約200個分 2)約2000個分 3)約2万個分

本書には世界を変えるみんなの目標SDGs(持続可能な開発目標)が楽しく学べる45のクイズと解説が収められています。
未来のために今できることを見つけて小さな行動を起こすことから始めてみませんか。

Qの答え:3)約2万個分

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『わたしのくらし 世界のくらし 地球にくらす7人の子どもたちのある1日』

作・絵:マット・ラマス
訳 おおつか のりこ

イタリア、ウガンダ、ロシア、イラン、インド、ペルー、日本。7つの国に住んでいる子どもたちはそれぞれ起きてから、寝るまでをどのようにして過ごしているのでしょうか。
本書の親しみやすいイラストで描かれた学校の様子、放課後の活動や家族との過ごし方からは、「私たちはお互いに全く違う」ということがわかり、同時に「こんなにも同じなのだ」と驚かされます。
各国の生活の窓から、様々な文化や伝統をのぞいてみませんか。

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『絵はがきにされた少年』

著者:藤原 章生

内戦中のスーダンで撮影した「ハゲワシと少女」でピュリッツァー賞を受賞、その直後に自殺したカメラマンの足跡を辿る取材。ルワンダ大虐殺を生き延びた老人との交流…。著者は新聞社の特派員としてアフリカの取材をつづける中で、様々な先入観を崩されていきます。
本書は、ジャーナリストの目と心がとらえた、かつ然と生きるアフリカの人々のノンフィクションストーリー11章が収録されています。各章で伝えられる真実と卓越した文章は読み手側にダイレクトに、そしてリアルに現場をイメージさせてくれます。
第三回 開高健ノンフィクション賞受賞作品。

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『アフリカ人学長、京都修行中』

著者:ウサビ・サコ(京都精華大学学長)

西アフリカのマリ共和国出身で、京都で30年近く、人やコミュニティの在り方から空間を考察する「空間人類学」を研究してきた著者。
京都人は面倒くさい、嫌い、などと全国的に悪口を言われてしまうのが多いのですが、なぜそうなのか?京都人の独特な人付き合い、都市空間や伝統を、マリ共和国の文化や著者の研究調査をもとにひも解いていきます。
様々な角度からみる京都、外国人が思う日本の素朴な疑問に注目してみませんか。

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『’Ofa atu』

著者:JICA海外協力隊 トンガ隊員 2017~2019
印刷・製本:エプソンミズベ株式会社

Ofa atuとは、トンガ語で「愛を込めて」という意味。
本書は、コロナ禍で一時帰国していたJICAの海外協力隊員が、日本にいてもトンガのためにできることをしようと、「私たち日本人から見たトンガの素晴らしさを伝えたい」という願いを込め、制作しました。実在する少年「シオネ君」をモデルとした1週間の生活を通じて、トンガの文化やトンガ人の暮らしをSDGs(持続可能な開発目標)に絡めて親しみやすいイラストと共に紹介しています。
本来は廃棄されるバナナの木を使ったバナナペーパーで製本されている点も興味深く、日本語と英語のバイリンガル仕様になっています。

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『なかよしの水 -タンザニアのおはなし』

作:ジョン・キラカ
訳:さくま ゆみこ

むかしむかし、日照りで水がなくなり、森の動物たちは喉がカラカラにかわいてしまいました。長いこと歩いて川を見つけましたが、水をもらうにはワニにいけにえを差し出さなくてはなりません。動物たちはどうしたらよいか話し合うのですが…。
タンザニアのストーリーテラーによる知恵いっぱいのお話で、独特な色使いが目を引くティンガティンガ派(ポップアートの流派の一つ)の絵も見どころの絵本です。

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国際協力・開発教育関連教材

教材『SDGs学習のつくりかた 開発教育実践ハンドブックⅡ』

編集・発行:認定特定非営利活動法人開発教育協会(DEAR)

本書は、「理論編」と「カリキュラム編」で構成されており、「理論編」では、SDGsに関する学習を進める上でキーポイントとなる「学習を構成するカリキュラムづくり」、「ファシリテーションやその評価」などの5つ論点がまとめられています。
また、「カリキュラム編」では、学習展開の提案とポイントがわかりやすく解説されており、SDGs学習と授業作りに悩む多くの先生方への一助となるハンドブックです。

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教材『ワークショップ版 世界がもし100人の村だったら 第6版』

発行:開発教育協会(DEAR)

世界の人口約77億人もの人を100人に縮めてみたらどうなるのか、多様性と、貧富の差について、実際に身体を使いながら体験的に学ぶワークショップ教材です。
2003年の初版発行以来、発行部数は一万冊を超え、全国の小中学校、大学などで活用されています。
冊子には、各ワークショップの進め方、その後の展開の方法、ふりかえりなどが充実しており、忙しい先生方が本書の中身を選んでいくだけで無理なく授業を組み立てられるよう作られています。
持続可能な未来の地球社会を築いていくためにどのような授業を行えるか、ヒントも充実しています。
最新版である第6版(2021年10月発行)は、プラごみ、ふりかえり、実践事例を追加し、役割カードもリニューアルされ、さらに「100人村」メッセージなどが収められています。

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『たった一つを変えるだけ クラスも教師も自立する「質問づくり」』

著者:ダン・ロススタイン、ルース・サンタナ

本書は、「なぜ、質問をすることが大切なのか?」という問いに対して、義務教育、大学、ビジネス界で活躍する3人の著名人が答えています。
1)すべての生徒は、自分で質問がつくれるようになる方法を学ぶべきであること、
2)すべての教師は、生徒の質問づくりを授業の一環として教えられるようにすること
をテーマに、質問づくりのノウハウがタスクとシーン別に解説されています。
主に教育現場にかかわる方へ、授業づくりのインスピレーションにつながる書籍です。

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その他 図書資料室からのおすすめ図書

『「世界の家の窓から」 77カ国201人の人生ストーリー』

編者:主婦の友社

ゾウの群れが通り過ぎてゆくボツワナの窓、ハートのような形をとったオーロラが見えるリビングの窓など、世界77か国の見知らぬ人201人が撮影した多彩な眺めと奥深い人生ストーリーが収録されています。2020年、新型コロナウイルスによる世界的なロックダウンの際、ベルギー人のグラフィックデザイナー、バーバラ・デュリオさんは、フェイスブックに世界中の人々が「自宅の窓からの風景とまつわるエピソード」を投稿できるグループ「VIEW FROM MY WINDOW」を立ち上げました。
本書は、英語版「VIEW FROM MY WINDOW」の書籍をベースに、日本で独自に編集されたものです

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『いつの間にか覚えてる!世界の国が好きになる国旗図鑑』

著者:小林知之

国旗は誰がどのような思いでデザインされるのでしょうか。
必ずしも有名デザイナーが国旗をデザインしているのではなく、公募で決められたり、美術の先生が考案したりと国によってその誕生秘話は様々。
国旗に登場する植物や色使いは国ごとにさまざまで混乱してきそうですが、本書の解説なら違いもスッキリ頭に入ってきます。
更に国旗同士が、LINE会話式で特徴や隠れ秘話を披露しあう設定が楽しく、どの解説も面白く読み進められます。

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『かもんぽちとゆかいななかまたち サバンナをいく』

ぶん:さっか さかえ
え:さっか ろこ

アフリカのサバンナってどんなところなのでしょう。
本書は、ユニークな名前のついた犬・かもんぽちが、ご主人のたろくん、仲間とともに、ケニアの様々な場所を旅します。
カンバ村の子ども達の生活、マサイ村のマサイ族との交流や様々な動物たちのことなど、かもんぽちがそれぞれの特徴についてキーワードを交えて案内してくれます。
日英バイリンガル絵本。

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『チンパンジーとさかなどろぼう タンザニアのおはなし』

作:ジョン・キラカ
訳:若林ひとみ

主人公のチンパンジーのソクベは気前の良い漁師。食いしん坊の犬にも快くとれたての、しかも一番大きな魚を分けてあげます。ところが、イヌはそれで飽き足らず、皆で市場へ向かう道中、あらゆる隙を狙って魚を盗もうとするのですが・・・。
タンザニア発祥のポップアートの手法「ティンガティンガ」で描かれた鮮やかな色彩とユニークな構図が印象的な絵本で、著者のジョン・キラカ氏の絵本は、当館おびぶっくで人気を博しています。

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『くらべる世界』

文:おかべ たかし
写真:山出 高士

本書は、朝ごはんやネクタイ、じゃんけんなど33の項目を立て、それらが「日本とイギリス」、「タイとモロッコ」のように世界の異なる2か国でどのように異なるかが解説されています。
見開き2ページに2つの国のアイテムが写真で比較され,次の2ページに解説が書かれています。
似たアイテムを違う国同士で比較するという、なんともシンプルな本ですが、文化の背景も詳しく書かれており、誰でも無理なく、異文化・多文化理解への一歩を踏み出せる内容です。

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『ザンジバル球児に学ぶ 世界を変える方法 行くぞ! タンザニア甲子園』

著者:上原 拓

著者の上原拓氏は沖縄の高校で体育教師をしており、本書には2014年にJICA海外協力隊としてタンザニアのザンジバルに赴いた時の体験が綴られています。
生活様式も考え方も違うアフリカの文化の中で、「ベースボール」という単語さえ知らなかった少年少女たちと泣いて、笑って、怒って仲直りしながら、がむしゃらにタンザニア甲子園を目指す日々。
笑いと感動あふれるストーリーは、JICA海外協力隊を目指したいと考えている人にとっても貴重な体験談です。

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『女の子がいる場所は』

著者: やまじえびね

女の子だからダメ、女の子だからこうあるべきー。
本書は、国も文化も違う世界中の女の子に降りかかる「女の子だから」を、
5つのストーリーで紹介しています。
読み進める度に「女の子だから」という理不尽で理解しがたい考えに、これほど苦しめられるのかと憤りを覚える一方、どうしたら改善されるのか様々な考えが見えてきます。

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『世界の「こんにちは」』

監修:東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所

本書では200の国・地域で挨拶できる、115の言語でいう「こんにちは」をシンプルなイラストで紹介。文字を左右どちらから読むのか、その言語を話す地域もわかり、ワークショップやゲームなどにも応用できそうなスッキリしたレイアウトが目を引きます。
コロナが落ち着き、国際交流の場も増えてきた今日。
様々な国からの人にその国の言葉であいさつをして、素敵な交流を楽しみましょう。

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『EXPERIENCE JAPAN』

出版:Lonely Planet

主に日本への外国人旅行者向けに、日本全国の見どころスポットや行き方、各地域の文化や伝統を豊富な写真で紹介。
自分だけのオリジナル旅行を満喫できるよう様々なプランが提案されているのも魅力です。
日本の伝統建築や観光名称、食べ物など英語でどのように表現するのかがわかり、日本人にとっては英語の勉強になり、さらに外国からのお友達を案内したりする際に一役買ってくれるでしょう。

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