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サブサハラ・アフリカにおける米生産拡大の実証分析

2008年5月のTICAD Ⅳ(アフリカ開発会議)において打ち出された「アフリカ稲作振興のための共同体」(CARD)イニシアティブは、アフリカにおける主要消費作物の一つであるコメの中期的な生産拡大を通じて中長期的な食糧問題の改善、および農村地域の振興と貧困削減に資することを目的としたものです。本研究においては、CARDイニシアティブが、コメの生産性向上や貧困削減にどのように貢献したかを実証分析し、農業技術や普及活動への示唆を得ることを目的とします。タンザニア、モザンビーク、ウガンダ、ガーナ、セネガルを対象としました。

本研究の結果、サブサハラアフリカにおいてコメの生産が伸びていることが確認され、その背景として技術的な革新が見られるとの分析がなされています。これらの技術をより広く普及することでさらなる生産増大が期待できること、そのためには研究者や普及員の育成が急務であることなどが分析結果から提言されました。長期的に大きな変化を見ながらさらに厳密に測定・分析を行うためにフェーズ2として本研究の追跡調査を実施することにしました。これまでに本研究におけるワーキングペーパー等多数の出版物が発刊されています。

研究領域
経済成長と貧困削減
研究期間
2009年04月01日 から 2014年08月31日
主査
大塚 啓二郎
関連地域
  • #アフリカ
連携機関

研究成果(出版物)