第8回保健システム研究グローバルシンポジウムJICAサテライトセッション(1日目)
掲載日:2024.11.06
イベント |
2024年11月18日-22日、長崎の出島メッセで、第8回保健システム研究グローバルヘルスシンポジウム2024が開催されます。
メインセッションに先立ち、11月18日、19日はサテライトセッションが個別に行われます。JICAは8つのサテライトセッションを企画しております。オンライン参加(無料)が可能ですので、ぜひご参加ください。
11月19日(2日目)のセッションについてはこちらから↓
8:30-10:00 移行期のガーナにおける持続可能な国家保健プログラムの推進
中所得国へと移行する低所得国は、援助依存を減らし国内資源で持続的にプログラムを運営していく体制を構築する必要があります。
本セッションでは、ガーナに焦点を当て、母子保健分野での政府と開発援助機関による国家プログラム強化の取り組み、ガーナ政府の移行戦略やアクションについて、ガーナ政府を代表してガーナ保健サービス総裁、世界銀行、JICA、東京大学の実施研究の研究者が発表します。
また、パネリストや参加者とのディスカッションを通して、持続的な保健システムに向けた政府と開発援助機関、研究者の協働の重要な要素について理解を深めていきます。
10:30-12:00 保健政策と実践の狭間で:ラオスの保健医療施設におけるサービスの質向上の取り組み
保健政策はユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成に向けて重要な役割を果たします。ラオスでは、その一つとして、現在、保健セクター改革戦略2021-2030が実施されています。しかし、政策立案と実際の現場における実施にはギャップが生じることが多くあります。
本セッションでは、国民健康保険、質の高い保健人材開発、医療施設におけるサービスの質改善など、ラオスの事例を実際の実践者から紹介していきます。そして最終的に、講演者と参加者によるオープンディスカッションを通して、グローバルな文脈における政策と実施のギャップと解決策を探っていきます。
12:30-14:00 グローバルヘルスにおけるポストパンデミック・ポリクライシス時代の保健システム強化: Lancet Commission on Investing in Health (CIH) からのメッセージ
Lancet Commission on Investing in Healthの第3次報告書「Global Health 2050」
は、疫学、人口統計、保健財政の過去と未来の傾向を検討し、2050年までに早死50%削減を達成するためのロードマップを提示しました。
本セッションでは、その技術的・財政的実現可能性、より公平で持続可能な保健システムに向けたサービスの優先順位、UHCへの影響を検証します。アジア、中東、アフリカの政府代表によるパネルディスカッションや、聴衆とのディスカッションも予定されています。
14:30-16:00 未来への投資:定期的なケアの提供を通じた子ども、青少年、養育者の支援―人生の最初の20年間における健康、発達、ウェルビーイングのために
子どもや青少年、その養育者が、健康とウェルビーイングの権利のために、知識、サービス、資源を利用できるよう、各国は保健システムを変革する必要性があります。
本セッションでは、インドネシア(保健省)、タイ(保健省)、日本(子ども家庭庁)のパネリストが、各国がどのように定期的なケアの提供を計画、管理、モニターし、そのために資源を確保しているかを紹介します。JICA、WHO、UNICEFの専門家は、最近の国際ガイド(2023)や、インドネシアにおける母子保健を通じたJICAの30年にわたる協力に触れ、実践的なメッセージを探ります。
16:30-18:00 母子の健康のための家庭用保健記録の実施強化
母子の健康に関する家庭用保健記録を利用している多くの国々では、実施上の課題に直面しており、実装研究において、期待した効果を得るには実施の質が重要であることが示されています。
本セッションでは、家庭用保健記録の活用に関する世界の状況や、『母子の健康のための家庭用保健記録の実施強化:各国プログラム管理者のためのガイド(WHO-UNICEF-JICA, 2023)』を紹介します。また、長年家庭用保健記録を利用してきた国と、近年導入した国のシナリオを使ったグループワークを通じて、課題に取り組むためにガイドを活用する技術の習得を図ります。
JICA緒方貞子平和開発研究所(担当:鈴木)
メール:ditas-rsunit@jica.go.jp
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