ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ（UHC）の達成は、分野・部門横断的な取組みが必要とされるところ、政策対話は多様なステークホルダー間の協働を促す効果的な手段として認識が高まっています。

本セッションでは、各国における保健財政改革の成功に向けて、実際の経験や実証研究をもとに、関係者間の協力体制を強化する実行可能な知見を共有することを目的としています。セネガル、ケニア、エジプトの3カ国の政策立案者と日本の研究者が、主に医療保障制度、DX化、外部資金動員について発表し、パネルディスカッションと質疑応答を通じて、各国が直面する共通の課題や機会を議論します。

世界保健機構（WHO）によると、2030年までに世界のがん死亡者数の4分の3が低中所得国で発生すると予想されています。しかし、多くの国ではがんケアの整備が進んでおらず、中でも貧しい人や移住を余儀なくされた人々は困難な状況に置かれています。

本セッションでは、参加者の対話を通じ、「北」と「南」諸国の政策実務者、医療従事者、研究者、民間セクター、NGOが今ある課題を最新の研究データから捉え、ともにイノベーティブな戦略を作り上げることを目的としています。

サハラ以南のアフリカの研究能力強化は、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態 （PHEICs）のようなグローバルな感染症課題に対して極めて重要な役割を果たします。研究管理・運営（Research Management & Administration, RMA）制度および人材の強化は、競争的研究資金の獲得前後のプロセスの効率と効果の向上につながり、ひいては研究者および組織の研究能力強化につながります。リサーチに基づくエビデンスによる国及び域内の保健医療政策提言をミッションとするケニア中央医学研究所（KEMRI）において、RMAの強化が喫緊の課題となっています。

本セッションでは、KEMRIのRMA制度および人材の開発から得られた洞察を共有し、あわせて東アフリカにおけるRMAネットワークの構築について紹介します。

※このセッションは非公開ですが、追って報告記事を制作予定です。