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書籍発刊セミナー「国が運営する国際ボランティア事業:青年海外協力隊を事例として」

掲載日:2024.11.18

セミナー |

書籍発刊セミナー「国が運営する国際ボランティア事業:青年海外協力隊を事例として」

セミナー概要

近年、貧困、感染症、教育、環境など、国境を越えたグローバルな課題が深刻化し、それらの解決に向けた国際ボランティア活動の潜在力に注目が集まっています。この状況を踏まえ、JICA緒方貞子平和開発研究所(JICA緒方研究所)は、日本の青年海外協力隊(現在のJICA海外協力隊の一プログラム)の事例を取り上げ、国際ボランティア活動が開発途上国にもたらす変化と、それがグローバル市民社会の形成に及ぼす影響について分析する研究を行ってきました。

協力隊は、1965年の創設以来、受け入れ国の人々と共に暮らし、彼らの声を尊重し、その視点や価値観を共有することを信条として活動してきました。60年にわたるその歴史を振り返ってみると、協力隊の真の力は、受け入れ国の利益(現地の人々やコミュニティーの開発)および送り出し国である日本の利益(ボランティア自身の成長やキャリアアップ、日本社会への貢献)の両方に貢献できる点にあると言えるでしょう。

今般JICA緒方研究所は、東北大学の岡部恭宜教授の編集の下、研究プロジェクト「国際ボランティアが途上国にもたらす変化とグローバル市民社会の形成」 の最終成果である書籍『State-Managed International Voluntary Service: The Case of Japan Overseas Cooperation Volunteers』 を発刊しました。本書は、「国が運営する国際ボランティア事業」(State-managed International Voluntary Services : SMIVS)という概念を提示し、青年海外協力隊の受け入れ国と日本の双方に対する貢献を分析するとともに、国が運営する国際ボランティア事業の長所と短所について論じています。また、より広い視点から、SMIVSの持つ意義と可能性を検討しています。

本セミナーでは、編者が本書の内容を紹介した上で、有識者より書評をいただきます。そして、研究や実務に従事する執筆者を交えて、本書の学術的な意義や実務面への示唆について議論を行います。

なお、2024年は、日本がODAを開始してから70年の節目に当たります。これまでODAが果たした役割を振り返りつつ、これからのODAについて幅広く考える機会とするべく、本セミナーは、「国際協力70周年記念事業」として実施いたします。

プログラム

1. 開会あいさつ
2. 書籍紹介
3. 書評
4. ラウンドテーブルディスカッション
5. 質疑応答
6. 閉会あいさつ

登壇者
<開会あいさつ>
宮原千絵  JICA緒方研究所 副所長

<書籍紹介>
岡部恭宜  東北大学法学部 教授 / JICA緒方研究所 客員研究員

<書評>
岡田彩 東北大学大学院情報科学研究科 教授

<ラウンドテーブルディスカッション>(英語、日本語の同時通訳あり)
Anthony Fee  University of Technology Sydney Senior Lecturer
大貫真友子 早稲田大学大学院アジア太平洋研究科 講師
山田浩司 元JICA職員/元JICA専門家(ブータン)
岡田彩 東北大学大学院情報科学研究科 教授

モデレーター:岡部恭宜 東北大学大学院法学研究科 教授 / JICA緒方研究所 客員研究員

<閉会あいさつ>
橘秀治 JICA青年海外協力隊事務局 事務局長

参加申し込み

以下のリンクからお申し込みください。
※お申込みは2024年11月29日(金)12:00(正午)で締め切らせていただきます。

お問い合わせ

JICA緒方貞子平和開発研究所(担当:金)
Eメール:dritrp@jica.go.jp

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