プロジェクト・ヒストリー『海外協力隊と大学院で国際協力の道を目指す―ザンビア特別教育プログラムの軌跡』出版記念セミナー
掲載日:2025.11.14
セミナー |
JICA緒方研究所について
JICA緒方研究所について
JICA緒方貞子平和開発研究所では、これまで行ってきたJICAの事業を振り返り、その軌跡と成果を分析してまとめた書籍「プロジェクト・ヒストリー 」シリーズを刊行しています。本シリーズの第42弾として、『海外協力隊と大学院で国際協力の道を目指す―ザンビア特別教育プログラムの軌跡 』を刊行します。
子どもたちが学校に行っても基本的な読み書きができない―。「極度の低学力」という課題を抱えるザンビアで、広島大学は、2002年からJICA海外協力隊(以下、協力隊)と連携した「ザンビア特別教育プログラム(通称ザンプロ)」をスタート。修士課程の大学院生が、協力隊の理数科教員としてザンビアで活動しながら、同時に研究活動も行うという取り組みです。
ザンビアに派遣された学生たちは、理数科の教師として授業を行う中で、さまざまな課題を目の当たりにしたほか、HIV/AIDSなどで同僚や生徒など身近な人が亡くなったり教員のストライキで同僚が学校に来なかったりと、日本とは異なる厳しい現実に直面します。その中で、新しいものを吸収し、ザンビアの学校や教育省の関係者と課題を共有し、研究の視点を持つことで、学生たちは成長していきます。この「理論と実践の往還」が、ザンプロの最大の特徴です。
広島大学は、2007年からザンビア大学との合同研究セミナーを継続して開催しているほか、JICA技術協力プロジェクトとの連携、ザンビアからの留学生の受け入れも行ってきました。さらに2017年からはJICAプロジェクト研究「算数能力評価研究プロジェクト」を実施。エビデンスに基づいたカリキュラム開発や次世代のローカルリーダーの育成にも貢献するなど、ザンプロは多面性のある活動へと広がりを見せています。
同書では、ザンプロの背景や制度、構想段階から現在に至るまでの道のり、ザンプロ修了生の進路やその後の活躍、ザンビア教育界に与えた影響などが綴られています。
今回の出版記念セミナーでは、本プログラムに携わった関係者などに登壇いただき、これまでの歩みと成果を振り返るとともに、今後のザンプロや協力隊と大学院の連携に期待することなどについて議論します。
16:00-16:05
開会の挨拶
亀井 温子
:JICA緒方貞子平和開発研究所 副所長
16:05-16:20
書籍概要紹介
馬場 卓也:広島大学大学院人間社会科学研究科 教授
16:20-17:10
ディスカッション・セッション
モデレーター
池田 亜美
:JICA緒方貞子平和開発研究所開発大学院連携チーム 主任調査役
パネリスト
馬場 卓也:広島大学大学院人間社会科学研究科 教授
島本 史也:市立札幌旭丘高等学校 教諭
辻本 温史:笹川平和財団アジア・イスラム事業ユニット第1グループ 研究員
三津間 由佳:JICA青年海外協力隊事務局参加促進課 課長補佐
17:10-17:30 意見交換と質疑応答
以下のリンクからお申し込みください。
※お申込みは2025年12月16日(火)12:00(正午)で締め切らせていただきます。
※手話通訳、PC文字通訳、事前の電子データ提供等の対応をいたしますので、ご希望の場合は、12月1日(月)までに以下の参加申し込みフォームにその旨をご登録下さい。
※当日は資料の印刷配布を行いませんので、予めご了承願います。
※参加申し込みフォームへの入力が困難な方は、メールにフォーム内の必要事項をご記載の上、下記連絡先に送信してください。
dritrp@jica.go.jp
JICA緒方貞子平和開発研究所(担当:難波)
メール: dritrp@jica.go.jp
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