JICA緒方研究所セミナー「日本からブラジルへの戦後工業移住の歴史―工業移住者送出の背景とライフストーリー」
掲載日:2026.09.09
セミナー |
JICA緒方研究所について
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写真:トランジスターテレビを組立中の技術移住者 1966年頃(出所:技術移住者現地だより集 第2集)
1961 年から 1982 年まで、日本には工業移住制度が存在し、呼寄せにより移住した技術者を含め、合計で約3,111人の技術者が日本からブラジルへ移住しました。しかし、工業移住は、政府による斡旋開始後も、農業移住に比べると社会の注目を集めず、調査や研究も十分に実施されてきませんでした。そのため、工業移住は歴史に埋もれ、「忘れられた海外移住」となってしまう可能性が懸念されています。
このような背景から、2024年にJICA緒方研究所は「ブラジルへの戦後工業移住に関する研究 」プロジェクトを立ち上げ、日本からブラジルへの戦後工業移住に関する歴史研究に取り組んできました。 その成果のひとつとして、和文論文「ブラジルの工業化と日本の戦後海外移住―なぜ日本の移住行政は技術者をブラジルに送り出したのか― 』を学術誌『ラテンアメリカ研究年報 』に掲載しました。同論文では、日本とブラジルで行った史料調査などの成果をもとに、工業移住制度が成立した経緯について論じています。さらに現在、工業移住者の移住の動機やライフストーリーについても論文化の作業を進めています。
本セミナーでは先ず田中研究員より、本研究プロジェクトで明らかになった内容について報告します。具体的には、なぜ日本の移住行政は技術者をブラジルに送り出そうとしたのか、工業移住者はなぜブラジルへの移住を決意したのか、そして実際には何を目指していたのかについて論じます。次に、元工業移住者である東連寺八郎氏に、ご自身の体験を踏まえながら、工業移住の歴史を振り返るご講演をいただきます。続いて、神戸大学の濱口伸明教授よりブラジル経済史の観点から本研究成果についてコメントをいただきます。また、ノートルダム清心女子大学の長村裕佳子講師より日本人移民史の観点から、さらにJICA中南米部の伊藤圭介部長より日系移住者支援の実務の観点からコメントをいただきます。最後に一般参加者を交えて、日系移民研究の今後のあり方や南米日系社会との連携について議論します。
司会:阿久津 謙太郎
JICA緒方研究所 上席研究員
16:00-16:05 開会挨拶(5分)
峯 陽一
JICA緒方貞子平和開発研究所 研究所長
16:05-16:35 報告 趣旨説明と戦後工業移住政策の歴史について (30分)
田中 秀一
JICA緒方貞子平和開発研究所 研究員
16:35-16:55 ご講演 工業移住者としてのご経験について (20分)
東連寺 八郎 元工業移住者(元神戸ブラジル連邦共和国名誉領事館名誉領事および元関西ブラジル人コミュニティCBK代表)
16:55-17:05 コメント (10分)
濱口 伸明
神戸大学経済経営研究所 教授
17:05-17:15 コメント(10分)
長村 裕佳子
ノートルダム清心女子大学 講師
17:15-17:25 コメント(10分)
伊藤 圭介 JICA中南米部 部長
17:25-17:35 コメントへの回答(10分)
田中 秀一
JICA緒方貞子平和開発研究所 研究員
17:35-17:55 一般参加者からの質疑応答(20分)
17:55-18:00 閉会挨拶(5分)
亀井 温子
JICA緒方貞子平和開発研究所 副所長
以下のリンクからお申し込みください。
※お申込みは2026年10月2日12:00(金)で締め切らせていただきます。
JICA緒方貞子平和開発研究所(担当:長谷川)
メール:dritrp@jica.go.jp