『Adaptive Peacebuilding: A New Approach to Sustaining Peace in the 21st Century』

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本書は、現代の武力紛争の予防と解決に向け、従来の方法を改善するという喫緊のニーズに応え、平和を持続する新しいアプローチ「適応的平和構築」を紹介したオープンアクセスの書籍です。

コロンビア、モザンビーク、パレスチナ、シリア、東ティモールの5つのケーススタディーを活用し、紛争影響下の社会で持続的な平和を確立する上で、文脈に応じた適応的なアプローチは、あらかじめ想定が決められたアプローチよりも効果的かどうかを比較検討しています。

また、中国と日本による平和構築の理解と実践についても考察し、平和構築に取り組むアクターが平和を持続するためのプログラムをどのように計画・実施・評価しているかに焦点を合わせています。

さらに、それらの5つのケーススタディーと日中2ヵ国のアプローチそれぞれにおいて、外部のアクターと現地のアクターの相互作用によって平和構築がどのように促進または阻害されてきたか、そして、そうしたアクターが複雑性と不確実性にどのように適応してきたかを考察しています。

本書は、JICA緒方貞子平和開発研究所の研究プロジェクト「持続的な平和に向けた国際協力の再検討:適応的平和構築とは何か」の最終成果です。

編者
セドリック・デ・コニング、 ルイ サライヴァ武藤 亜子
発行年月
2023年3月
出版社
Palgrave Macmillan社
言語
英語
ページ
344
関連地域
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研究プロジェクト