What Does the Media of a Smaller State Say About Bigger States? - Spotlighting Bangladesh’s Leading Online Media

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本論文は、中国、日本、米国、インドに関するバングラデシュのオンラインメディアの報道内容を調査し、大国との二国間関係をどのように論じているかを分析しています。調査方法としては、定量的テキストマイニングと五要因モデル(国内政治、経済、平和と安全保障、国際関係、地域関係)を使用した定性分析を組み合わせています。その結果、バングラデシュのメディアは主に、投資、インフラ、製造、輸出を軸にした経済関連の問題を中心に各大国との二国間関係を報じていることが明らかとなりました。さらに、バングラデシュが、中国にはインフラ建設、日本には民間投資、米国には制裁解除、インドには連結性強化と水や安全保障の問題解決を期待していることも報道内容から読み取ることができました。バングラデシュは各国との間にさまざまな政治や安全保障上の問題を抱えています。しかし現地のメディアは、政府がこれらの問題解決に積極的に取り組み、経済発展の推進という国家の目標を達成するため、大国に対し消極的で不利な立場になることを避けつつ、同国が伝統とする全方位外交を積極的に行っていると報道しています。

著者
今井 夏子
発行年月
2023年11月
掲載誌
Journal of Contemporary East Asia Studies
言語
英語
ページ
31
関連地域
  • #アジア
開発課題
  • #新興国
  • #政治・ガバナンス
研究領域
政治・ガバナンス
DOI
https://doi.org/10.1080/24761028.2023.2279429
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