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実施中プロジェクト

ケニア国ナイロビ市内のスラム地域等の若者に関する研究:社会・経済的孤立および差別に対するコミュニティを超えた収入創出促進政策の効果

概要

ケニアの首都ナイロビには、正式な居住権を持たない住民が集まり形成された、いわゆる「スラム地域」が複数あります。これらの地域は、面積上はナイロビ市の一部に過ぎませんが、100万を超す人口がこのような地域に住んでいると言われ、高失業率や貧困、衛生、教育、犯罪、過激化など多くの社会問題を抱えています。また、スラム地域の若者たちは、市民間の偏見や差別に晒されていることに加え、警察による暴力に巻き込まれる事例なども報道されています。

この研究プロジェクトでは、スラム地域の若者たちが抱える社会的課題を明らかにし、これらの問題と犯罪化や暴力化との関係、収入創出機会や集団間交流が若者たちの経済・社会状況に与える影響を検証します。スラム住民たちやその他の関係者への詳細なインタビューなどを通じた質的研究とともに、ランダム化比較試験(RCT: Randomized Controlled Trial)を用いた量的研究も行い、異なる研究手法の組み合わせを通して多面的で重層的な知見と示唆の発信を目指します。

研究領域
開発協力戦略
研究期間
2024年11月26日 から 2027年03月31日
主査
荒井 真希子
JICA緒方研究所所属の研究者
今井 夏子
関連地域
  • #アフリカ
開発課題
  • #政治・ガバナンス
  • #経済政策
  • #平和構築
  • #社会保障
  • #貧困層支援・格差是正