砂川 瑞紀さん「ジャマイカで小学校教育に携わった日々」

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職種
小学校教育(カリキュレーションタイム)
派遣国
ジャマイカ
派遣時期
2018年9月~2018年12月
出身
沖縄県宮古島市

活動内容

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小学校で配属された5Rのクラス みんな仲良し

ジャマイカでの小学校算数教育(教員向けワークショップ・小学校視察支援)

活動報告

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異文化交流で習字の練習

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ワークショップでは時に歌ったり

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折り紙の練習

ジャマイカといえばレゲエ。俗にラスタカラーなる赤・黄・緑の明るい色が街では多く見られる。
日本とは違い、年中暑い気候。首都キングストンは治安が悪い方で、日が沈むと安全上外出は禁止。日本での安全な夜の散歩が恋しくなることもあった。同時に、自国で受けている恩恵を感じることができた。3か月と短期間の滞在であったが、自身のサバイバル能力が上がったと自慢したい。

私は、鳴門教育大学から短期のJICA海外協力隊(大学連携)(注)として派遣され、現地の教員対象のワークショップや意見交換を行い、小学校では主に算数教育に携わった。子どもたちは人懐っこく、ハグが大好きで嘘泣きも得意である。授業は「面白い」と思えるものにしたくて、言語活動の観点からヒントをもらいながら思案した。体を動かしながら活動できるものや、友達と協力する活動も取り入れた。
「教育にはまだまだ未来がある」と担当教室の先生が呟いた。その言葉には先生と児童、カリキュラムと教材、様々な葛藤の中で切磋琢磨する人たちの思いが詰まっているように思えた。

たとえ国が違って文化が違っても、教育という共通の使命を受けて、協力してお互いを高め合えた経験は、私にとってかけがえのないものになった。

(注)JICA海外協力隊(大学連携)は、大学の専門性と人材リソースを活用して開発途上国の課題解決に貢献するためのボランティア派遣。JICAと大学が覚書を交わして実施する。

協力隊に参加するまで

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日本の中学校から寄付された文房具を現地の小学校に寄付しました

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みんなで新聞を使って兜づくり

沖縄県宮古島市出身。滋賀県で英会話講師として務めた後、徳島県の鳴門教育大学大学院に入学し教員を目指す。教授の力添えのもと、在学中にJICA青年海外協力隊短期ボランティアとしてジャマイカへ3カ月派遣。

(「徳島人」2019年7月号に掲載)