- トップページ
- 日本国内での取り組み
- JICA四国
- 事業の紹介
- JICAボランティア事業
- ボランティア便り 中南米地域
- 中西 春香さん「ジャマイカの小学校で算数の授業をサポート個性豊かな子どもたちと過ごした時間」
日本国内での取り組み
- 職種
- 小学校教育
- 派遣国
- ジャマイカ
- 派遣期間
- 2019年9月~2019年12月(2018年度9次隊派遣)
- 出身
- 大阪府茨木市
活動内容
カリキュレーションタイム(計算ドリル)の普及活動(教員向けのワークショップ)、小学校の算数科授業の指導・支援、児童の計算力向上のためのサポート
カウンターパート(写真奥)と短期ボランティアたち。
活動報告
「ハリー!」ジャマイカでは私はこのように呼ばれていました。「ハリー」と名付けてくれたのは、毎日家から小学校まで送迎をしてくれるタクシー運転手でした。それをきっかけに、小学校の校長先生や担任の先生、子どもたちの前では「ハリー」と自己紹介し、たくさんのジャマイカの先生方や子どもたちから名前を呼んでもらえるようになりました。今でも、私はこの名前がとても気に入っています。
主な活動は、カリキュレーションタイム(計算ドリル)の普及活動として、各地方を回って現地の教員向けのワークショップをしたり、地方の小学校訪問では、子どもたちに向けた日本文化紹介や数のカードを使ったゲームをしたりしました。また、配属された小学校での活動は、1年生のクラスで支援を必要とする子どもたちに目を向けて、数の合成や分解、たし算、ひき算等で算数教材を用いて、一人ひとりのペースに合わせて一緒に取り組みました。
私が出会ったジャマイカの子どもたちは、とても明るく元気いっぱいで、時にはケンカすると大変なこともありましたが、一人ひとりが個性豊かで、彼らとの会話や遊びを通して毎日とても楽しく過ごすことができました。この経験は、私にとって一生の宝であり、かけがえのない思い出になりました。
教員向けのワークショップでの発表。
子どもたちと数のカードゲームをしている様子。
協力隊に参加するまで
大阪府茨木市出身。大阪府の小学校で講師として勤めた後、海外の特別支援教育について研究するため鳴門教育大学大学院へ入学。海外の先生たちや子どもたちとつながり合い、自分なりの国際協力の形を見つけるため、また自分の英語力向上につながればと思い、鳴門教育大学から短期のJICA海外協力隊(大学連携)(注)ボランティアに応募し、3カ月間ジャマイカへ派遣される。
(注)JICA海外協力隊(大学連携)は、大学の専門性と人材リソースを活用して開発途上国の課題解決に貢献するためのボランティア派遣。JICAと大学が覚書を交わして実施する。
子どもたちが折り紙で作ったかわいい猫たち。
算数の形の学習でいろいろな形のパターンを描いている様子。
楽しみだったこと
子どもたちの興味のあることを観察したり、会話したりすること。疲れたときに「ting」というグレープフルーツ味の炭酸飲料とお菓子のオレオを食べること。この組み合わせは最高でした!週末はアパート近くのスタバに通ったこと。
(「徳島人」2020年3月号に掲載)
授業を受けている1年生のクラスの子どもたち。
scroll