城ヶ原 ともみさん「一緒に遊びながらペルーの子どもたちに寄り添う」

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カポエイラ仲間と。毎週火曜と木曜、たまに土曜に公園で練習していました。左から2番目が城ヶ原ともみさん。

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市場では新鮮でおいしいフルーツをたくさん買うことができます。まさにフルーツパラダイスです。

マチュピチュなど数々のインカ帝国の遺跡が残る神秘の国ペルー。日本から遠く離れたペルーには、雄大な自然や文化など多くの魅力があります。私はそんなペルーの北西部に位置するピウラという街の児童保護施設で活動していました。そこでは、貧困や虐待など様々な事情を抱え、家庭で暮らすことのできない1歳から17歳までの子どもたちが6つの生活棟に分かれて集団生活を送っています。やんちゃで体力が有り余っている子どもたちとの戦いごっこやペルー版の鬼ごっこはなかなかハードでしたが、一緒に遊ぶにつれて距離が近づいているのを感じ、とても嬉しかったです。遠い国からきた言葉もままならない私を受け入れてくれた子どもたちに感謝でいっぱいです。
ペルーでは、新型コロナウイルスの感染拡大により3月半ばに国家緊急事態宣言が発令されました。それに伴って配属先での活動が難しくなり、約3週間の自宅待機を経て4月上旬に一時帰国することとなりました。こうなるとは予想もしていなかったので、自宅待機に入る前の日に「次は僕らの家に来てよ!絶対だよ!」と誘ってくれた子どもたちに「行く行く、約束ね!」と返事をしていました。それから配属先に行けないまま日本へ一時帰国し、約束を守れなかったことが心残りです。ペルーに再赴任し、子どもたちに会える日が来ることを願うばかりです。国内待機中の現在は、社会還元の一環として、徳島県内の児童養護施設で勤務しています。

活動内容

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ペルー原産の「ペルービアン・ヘアレス・ドッグ」という犬種。その名の通りほとんど毛がありません。

児童保護施設に入所している子どもたちを対象にレクリエーション等を実施し、生活の質の向上を図る。国内待機中の現在は、社会還元の一環として、徳島県内の児童養護施設にて勤務。

協力隊に参加するまで

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カルナバルというお祭りで、髪も顔も絵の具でいっぱいの男の子。水のかけ合いも激しいお祭りです。

高校卒業まで鳴門市で過ごす。県外の大学に進学しソーシャルワークを学ぶ。卒業後は関西の児童養護施設や児童発達支援・放課後等デイサービス事業所にて勤務。様々な子どもたちと出会う中で、世界の子どもたちにも関わってみたいと思うようになり、協力隊へ参加を決意。

楽しみだったこと

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折り紙をレクチャーすると一生懸命作って、できあがった鳥を「みてー!」と披露してくれました。

任地にいた時は、地元の若者にブラジル発祥の格闘技であるカポエイラを教えてもらっており、その練習に参加するのが楽しみでした。日本ではあまり馴染みはないかもしれませんが、カポエイラはすごくかっこよくていい運動になるのでおすすめです。

(「タウトク」2020年12月号に掲載)