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能登とともに歩む ― JICA北陸の復興協力
令和6年能登半島地震を受け、JICA北陸は「地域の一員として」「世界と地域をつなぐ存在として」、国際協力を通じて能登の復興と未来づくりに取り組んでいます。本ページでは、地域の多様な関係者とともに進めてきたこれまでの協力の歩みをご紹介します。
JICA北陸の協力の歩み
令和6年能登半島地震は、能登の人々の暮らしや生業に大きな影響を与えました。JICA北陸は、途上国支援を行うと同時に地域に根差す組織として、被災直後から能登の人々の声に耳を傾け、必要とされる協力を模索してきました。復旧段階における被災自治体へのJICA職員の派遣、避難所運営支援の取組を通して、中長期的な復興や地域の持続的な発展につなげることが重要であると考え、国内外の知見やネットワークを生かした多様な協力を探り続けています。
・2024年1月:令和6年能登半島地震に関するJICA北陸の対応について
・2024年1月:JICA理事長が石川県を訪問
・2024年4月:地域の一員として─JICA北陸の被災地支援
・2024年7月:地域との共生を目指して:能登半島地震に際して考えたこと
避難所支援ベースでの会議(2024年4月 能登町)
地震で倒壊した家屋(2024年4月 能登町)
国際協力推進員の活動
国際協力推進員は、自治体や住民、教育機関などと日々関わりながら、国際協力と地域課題をつなぐ役割を担っています。JICA北陸は、能登半島地震後、石川県能登半島地震復旧・復興推進部生活再建支援課、能登町復興推進課、一般社団法人能登官民連携復興センター、いしかわ外国人材活用ワンストップセンターに国際協力推進員を配置してきました。各推進員は、被災地の現場に足を運び、地域の想いや記憶を大切にしながら、地域の人々との対話と参加を重視した取り組みを支援してきました。復興は外から支えるものではなく、地域の内側から育まれるものであり、推進員の活動は地域に伴走する存在です。
・2025年7月:ていねいな復興のためのプロジェクト
・2026年1月:里山里海の復興に挑む 能登半島地震から2年
・2026年3月:輪島市で被災前のまち並みをジオラマ模型で再現するワークショップを開催
記憶の街ワークショップin輪島の1コマ。丁寧に再現されたキリコ(祭りで巡行する燈籠)や輪島市の家々。(2025年11月、輪島市)
能登地域におけるJICA事業実績
JICA北陸は、能登地域で多様な事業を実施しています。画像をクリックすると、2025年度以降に実施済・実施予定の各事業が一目でわかるODAマップ(PDF)がご覧いただけます。
研修員受け入れ事業・地域理解プログラム
世界農業遺産に認定された能登の里山里海の知恵や、震災からの復旧・復興の経験は、日本国内にとどまらず、世界とも共有できる貴重な資源です。JICA北陸は、途上国が抱える課題解決を後押しする多様な研修を実施し、途上国の行政官を研修員として受け入れるほか、こうした研修員に能登の歴史や文化、暮らしに触れてもらう地域理解プログラムを通じて、能登を舞台とした「学びの場」を創出してきました。こうした積み重ねは、能登の価値を国内外へ発信する後押しにもなっています。そして、能登での体験や学びを通じて、研修員は能登が抱える課題と可能性を自分事として捉え、地域の人々との対話を重ねることで、能登復興の新たなかたちについて両者が気づきを得るきっかけとなっています。
| 時期 | 研修コース |
|---|---|
| 2022年9月 | 2022年度地域理解プログラム |
| 2023年9月 | 持続可能な自然資源管理による生物多様性保全と地域振興-SATOYAMA イニシアティブの推進 |
| 2025年3月 | 地震学・耐震工学・津波防災(修士課程プログラム) |
| 2025年8月 | 農業・農村開発(水産ブルーエコノミー) |
| 2025年10月 | 持続可能な自然資源管理による生物多様性保全と地域振興-SATOYAMA イニシアティブの推進 |
| 2026年3月 | 2025年度地域理解プログラム |
| 2026年5月 | 水産ブルーエコノミー |
| 2026年9月 | 畜産 |
| 2026年9月 | 持続可能な自然資源管理を通じた自然共生社会の構築 |
| 2026年10月 | 世界農業遺産を通じた伝統的農業及び自然保全 |
能登地域で実施した研修員受け入れ事業と地域理解プログラム(2022年9月以降)
リブート珠洲の復興支援ツアーへの参加(2026年3月 地域理解プログラム)
「七尾牡蠣」養殖の視察(2025年8月 水産ブルーエコノミー研修)
「春蘭の里」窯で米を炊く様子(2026年3月 地域理解プログラム)
「輪島キリモト」輪島塗漆器の制作過程の視察(2026年3月 地域理解プログラム)
JICA海外協力隊
JICA海外協力隊として途上国で培われた経験は、日本の地域社会にも還元されています。能登出身の協力隊経験者が経験した途上国での学びや人とのつながりは、帰国後に地域を見つめ直す視点や、復興に寄り添う姿勢にも生かされています。海外と能登、一見離れているように見える二つの場所は、人を通じて確かにつながっています。
・2025年8月:モンゴル・ウランバートル─石川県・輪島ユージさんが感じたJICA海外協力隊がつなぐもの
・2025年7月:第3回JICA海外協力隊帰国隊員社会還元表彰審査員特別賞(災害支援)
草の根技術協力事業
能登の里山里海に根付く知恵や人材育成の仕組みは、途上国の地域づくりにも応用可能な価値を持っています。JICA北陸は、世界農業遺産の理念や、能登里山里海SDGsマイスタープログラムを通じた能登の里山里海の担い手育成や地域内での連携体制を参考に、草の根技術協力事業を活用し、途上国における自然資源管理や観光振興に協力してきました。こうした協力は、途上国の発展だけでなく、能登の価値を再確認し、地域の誇りや自信を醸成する一助となりうるものです。
・2020年12月:世界農業遺産(GIAHS)「イフガオの棚田」と「能登の里山里海」の持続的発展のための地域連携構築事業
イフガオ州の農家が開発したSatoyamaコーヒー イフガオ州関係者との面談
地域創生― 世界と能登をつなぐ学びと交流
能登の復興は、地域の魅力や強みを再認識し、新たなつながりを生み出す機会でもあります。JICA北陸は、能登の若い世代や、地域の産業や暮らしを支える外国にルーツを持つ人々との交流を通じて、異なる背景を持つ人々との対話の場を支えています。こうした交流は、地域の課題を多角的に捉える視点を育むきっかけにもなっています。
・2025年4月:能登高校生×インドネシア人水産業従事者との笑顔あふれる交流会!~「地域の誰か」から「名前で呼び合う仲間」へ~
その他の取組・教材発信
復興の過程で得られた経験や気付き、能登の価値を、次世代へと伝えていくことも重要な役割です。JICA北陸は、地域の皆様のご協力の下、教材や映像制作を通じて、能登の里海や地域の復興過程について分かりやすく発信しています。これらは、研修員受入事業やJICAインターンシップ・プログラムにおいても活用され、国内外に届けられています。
・2023年1月:【農業・農村開発】「里海創生」〜人と海との共生のあり方〜
・2023年1月:石川県能登半島の沿岸に暮らす人々と、海との共生をテーマにした動画教材ができました
・2025年2月:石川テレビ×JICA北陸共創プロジェクト「被災地でくらす外国人~ベトナムから日本へ~」①
・2025年2月:石川テレビ×JICA北陸共創プロジェクト「被災地でくらす外国人~日本からベトナムへ~」②
・2026年2月:石川ひとつなぎ~石川県地域コミュニティ再建事業のあゆみ~
JICA北陸は、これからも能登の人々とともに考え、国内外の関係者と知恵を持ち寄りながら、国際協力を通じ、復興と持続可能な地域づくりに取り組んでいきます。