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【今月の研究ピックアップ】10月6日は国際協力の日~日本の国際協力70周年~

2024.10.18

(写真:JICA/佐藤浩治)

1954年、日本政府はコロンボ計画への加盟を閣議決定し、開発途上国への政府開発援助(Official Development Assistance: ODA)がスタートしました。その日にちなみ、10月6日は「国際協力の日」と定められています。

今年2024年はODAを開始してから70周年の節目の年。戦後、国際社会から多くの支援を受けて国土を再建した日本は、今日に至るまでさまざまな形で、そして世界中のさまざまな地域で、世界が直面する課題に取り組んできました。

JICA緒方貞子平和開発研究所では、将来の日本の開発協力の姿も見据え、日本の開発協力の歴史や特徴、評価などを分析するさまざまな研究を実施しているほか、書籍シリーズを通じて日本の長年の協力の成果を発信しています。その一部をご紹介します。

研究プロジェクト「日本の開発協力の歴史」

今後、日本はどのような開発協力を実施していくべきでしょうか?本研究プロジェクトでは、長期的かつ世界的な視野、多面的な資料に基づき、日本の開発協力の特徴や変遷、長期的視野からの評価、途上国の現場の人々の受け止め方など、今後の日本の開発協力を考える際の重要な論点を考察しています。また、その成果として、書籍シリーズ「日本の開発協力史を問いなおす 」を発刊しています。

JICA緒方研究所ナレッジフォーラム 「日本の開発協力の歴史と未来」(国際協力70周年記念事業)

2024年10月21日に開催される本フォーラムでは、加藤宏 国際大学副学長による基調講演のほか、書籍シリーズ「日本の開発協力史を問いなおす 」を執筆した研究者および開発協力の実務者が、開発協力/ODAの今後のあり方について議論を深めます。みなさまのご参加をお待ちしています!

書籍シリーズ「プロジェクト・ヒストリー 」

技術協力、資金協力、ボランティア派遣などの事業の軌跡と成果を分析しながら、現場で活躍した人々の姿にスポットをあて、物語にまとめた書籍シリーズです。

稲穂の波の向こうにキリマンジャロータンザニアのコメづくり半世紀の軌跡 』『パラグアイの発展を支える日本人移住者 大豆輸出世界4位への功績と産業多角化への新たな取組み 』『未来をひらく道 ネパール・シンズリ道路40年の歴史をたどる 』 など、これまでに39冊を発刊しています。

なお、マンガ版はこちら をご覧ください。

書籍『青年海外協力隊は何をもたらしたか—開発協力とグローバル人材育成50年の成果』

国民参加型のODAである青年海外協力隊事業(現・JICA海外協力隊)を取り上げ、その事業目的、特に開発途上国への開発協力と隊員の人材育成に焦点を当て、協力隊の多面的な成果を分析しています。

書籍『日本の国際教育協力—歴史と展望』

1950年代以降、日本政府、JICA、NGOなどの多様なアクターが行ってきた教育協力の歴史を振り返り、その変遷や特徴を論じることにより、日本の国際協力が何を目指し、どのような貢献を行い、どのような課題に直面し、克服してきたのか、全体像を明らかにしています。

書籍『Japan’s International Cooperation in Education: History and Prospects』

和文書籍『日本の国際教育協力—歴史と展望」を海外の研究者・専門家などの読者向けに大幅に加筆修正・編集し、英文書籍として発刊したものです。

書籍『Japan's Development Assistance: Foreign Aid and the Post-2015 Agenda』

持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)が採択された2015年のタイミングをとらえて発刊され、それまでの60年にわたる日本のODAが果たしてきた歴史を網羅的に振り返っています。二国間援助と多国間援助の双方を取り上げ、NGOを含む開発援助の実務家や研究者の視点からの分析を行っています。

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