書籍シリーズ「日本の開発協力史を問いなおす」
“いまだ語られざる”アジア・世界の中の日本近現代の歩みとは?JICA緒方貞子平和開発研究所の研究プロジェクト「日本の開発協力の歴史」の研究成果である本書籍シリーズは、戦後の日本が行ってきた開発協力の営みを歴史的に振り返ることを目的としています。
開発協力は、「日本が国際関係において持つ唯一の積極的手段」とされてきました。日本は遅れて近代化し、援助国になった最初の非西洋国であり、経済発展の歴史的な経験も開発協力のありようも、欧米諸国とは大きく異なっています。こうした基本認識に基づき、本シリーズでは、日本の経験の独自性と普遍性に着目しながら、戦後75年の日本の対外援助の変容過程を考察しています。
多様な視点を交差させることにより、開発協力が知的探求の対象にもなり得る豊かな内容を持つ営為であることを示すため、同シリーズは以下の全7巻から構成されています。発刊された各巻の詳しい内容については、以下の関連リンクからご覧ください。
第1巻『日本型開発協力の形成—政策史1・1980年代まで』下村恭民著(2020年12月発刊)
第2巻『最大のドナーの登場とその後—政策史2・1990年代以降』下村恭民著
第3巻『開発協力の思想史—帝国の形成から21世紀まで』高橋基樹著
第4巻『国際教育協力の系譜—越境する理念・政策・実践』黒田一雄著
第5巻『インフラ協力の歩み—自助努力支援というメッセージ』山田順一著(2021年3月発刊)
第6巻『開発協力のオーラル・ヒストリー—危機を超えて』峯陽一著
第7巻『開発協力のつくられ方—自立と依存の生態史』佐藤仁著(2021年5月発刊)
各巻の詳しい内容はこちら
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