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No.21 包摂的な国際開発アーキテクチャーに向けた知識共創の提案 ―新興開発パートナーと日本の役割―

  • #ポリシー・ノート
  • 国際社会の秩序は揺らいでおり、多極化・多層化する「multiplex」な世界へ移行しつつある。国際開発においてもアクターの多様化が進む中、伝統開発パートナーは、新興開発パートナーの知見・経験を活かし、多元的で包摂的な国際開発アーキテクチャーを共に構築すべきである。より複雑化する開発課題を解決していくためには、開発を学習と適応のプロセスとして捉え、一方向的・非対称的な「知識共有」から、多様なアクターが双方向かつ対等な関係で学び合い、適応・内在化を通じて新たな知識を創出する「知識共創」に転換していくことが重要である。
  • 新興開発パートナーとの知識共創の推進に向けて、以下3つの取組を提言する。
    1. 新興開発パートナーの多様性やダイナミズム、地域主導の取組、さらには開発協力の提供側・受け手側双方の動機を理解する。
    2. 新興開発パートナーの実施能力・制度強化を図り、知識共創を深化する。
    3. 多様なアクターが知識・経験を持ち寄り、相互学習と国際比較を行うため、国際的な対話・共同研究・発信の場を形成する。
  • 日本は、開発当事者かつ支援者としての「二重の経験」、制度的能力、実践知を備えた「成熟した開発パートナー」であり、長年にわたり南南協力・三角協力に取り組んできた比較優位を有している。これを活かし、新興開発パートナーに寄り添い、多様な価値・規範をつなぐ「結節点」として、実践的な知識共創のためのネットワークの形成と発展を牽引していくべきである。
著者
大野 泉亀井 温子阿久津 謙太郎遠藤 慶、 齋藤 ゆかり、 竹内 海人、 鳴海 ゆきの、 本間 徹、 渡邊 倫
発行年月
2026年6月
ページ
7ページ
開発課題
  • #新興国
研究領域
開発協力戦略
研究プロジェクト