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実施中プロジェクト

ウガンダの若者の望まない妊娠に関する介入研究

持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)において「目標5:ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化」が掲げられています。ウガンダにおいてもジェンダー平等と女性のエンパワメントの推進が重要な開発課題となっています。その一つの方策として、家族計画サービスへのアクセスの向上により望まない妊娠を防ぎ、生涯にわたる女性一人当たりの子ども数(2016年時点で5人)を低下させることを目指しています。そのアプローチとして民間セクター、宗教団体、NGOなどとの幅広いパートナーシップの強化が求められています。

特に10代の妊娠の6割以上が望まない妊娠といわれ、危険な中絶や学校からのドロップアウトにつながるなど、深刻な社会問題となっています。その背景には、貧困、女性の社会的地位の低さ、性と生殖の健康と権利(Sexual and Reproductive Health and Rights: SRHR)の知識の欠如、安全な避妊実行率の低さ、初交年齢の若年化、公的保健施設における若者向けサービス開発の遅れなどが指摘されています。他方、ウガンダでは携帯電話関連サービスを提供する携帯電話店が農村の隅々まで点在し、若者の生活に浸透しています。

そこで本研究プロジェクトは10代の若者を対象に、携帯電話店を介したSRHR推進アプローチを開発し、その有効性を検証します。そのアプローチをいかに実社会へ適用させていくかを探るための「実装研究」の一部と位置づけ、社会実装に向けて地域のさまざまな社会資源を巻き込みながら包括的なモデルを構築、提案することを目指します。

本研究プロジェクトではウガンダのブソガヘルスフォーラム、日本の順天堂大学、長崎大学などと連携しています。

ブソガヘルスフォーラム:Busoga Health Forum – Together we achieve more
長崎大学:長崎大学 (nagasaki-u.ac.jp)
順天堂大学:順天堂大学 (juntendo.ac.jp)
科研費:KAKEN — 研究課題をさがす | ウガンダの10代の望まない妊娠を低減するための携帯電話店を拠点とした介入研究 (KAKENHI-PROJECT-23K16346) (nii.ac.jp)