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【今月の研究ピックアップ】保健システム研究グローバルシンポジウムが11月18~21日に日本初開催

2024.11.12

グローバルヘルス分野で権威ある国際シンポジウムThe 8th Global Symposium on Health Systems Research 2024(HSR2024)が、2024年11月に長崎県にて日本で初めて開催されます。この共同ホストをJICAと長崎大学が務めます。

HSRは、保健政策や保健システムの研究者らによるグローバル組織Health Systems Global(HSG)が2年ごとに開催する世界規模のシンポジウムで、今回で8回目。世界各国の大学、研究者、政府、WHOなどの国際機関、財団などから1,500人以上が参加し、保健医療制度や政策について、さまざまな視点から議論します。

HSR2024では、瀧澤郁雄 主席研究員、牧本小枝 主席研究員、井田暁子 研究員らが発表するほか、JICAによる8つのサテライトセッションを実施しますので、ぜひご参加ください。

HSR2024に関する情報は、以下にまとめています。

また、JICA緒方研究所では、グローバルヘルス分野や保健分野に関連するさまざまな研究活動や発信を行っています。その一部をご紹介します。

【瀧澤郁雄主席研究員インタビュー】グローバルヘルスに向き合い誰もが健康に生きられる世界を

「グローバルヘルスとは、世界の健康問題にみなが協力して取り組むという行為そのもの」と語る瀧澤郁雄 主席研究員は、長年JICAでグローバルヘルス分野の最前線で活躍しています。グローバルヘルスの近年の課題やHSR2024に向けた意気込みも含め、「地球上のどこに生まれても健康に生きることができる世界をつくりたい」という熱い想いを語っています。

報告書「Global Health 2050: The path to halving premature death by mid-century」に牧本主席研究員が貢献

2024年10月に発刊されたLancet Commission on Investing in Healthによる報告書第3号「Global Health 2050: The path to halving premature death by mid-century 」に、JICA緒方研究所の牧本小枝 主席研究員が参画しています。この報告書シリーズは、保健分野への戦略的な投資を通じて、世界における福祉を増進させるための道筋を示すものです。

研究プロジェクト「ウガンダの若者の望まない妊娠に関する介入研究」

ウガンダの10代の若者を対象に、若者の生活に密着した携帯電話店を介して、性と生殖の健康と権利(Sexual and Reproductive Health and Rights: SRHR)の知識などを広めるアプローチを開発し、その有効性を検証しています。2024年9月には、駒澤牧子研究員が同国を訪れ、社会実装に向けて同アプローチの成果などを調査しました。

研究プロジェクト「低中所得国における非感染性疾患の社会経済インパクトと課題分析に関する研究」

低・中所得国では、心血管疾患、がん、慢性呼吸器疾患、糖尿病などの非感染性疾患による早期死亡者数が急激に増加しています。低・中所得国での非感染性疾患の社会経済インパクトと、その対策推進に向けた政策的課題について、西アフリカの低所得国ブルキナファソの事例研究などを通じて示しています。

研究プロジェクト「COVID-19研究:ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)と強靭な社会に向けて」

保健システムが脆弱な低中所得国では、新たな感染症流行拡大を阻止する有効な対策を講ずるために、十分に解明されていない各国の実態の理解が不可欠です。(1)感染症研究・早期警戒体制、(2)感染症診断・治療体制、(3)感染症予防、健康危機への備えの主流化というテーマを掲げ、世界の国々の新型コロナウイルス感染症拡大時の実態解明と有効な方策についての実証に取り組んでいます。

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