日本の反対側、南米にあるパラグアイという国をご存知でしょうか?日本とほぼ同じ面積の国土に約685万人の人々が暮らす、農業が盛んな国です。実は日本とのつながりも深く、1930年代から日本人が移住しており、今も多くの日系人が生活しています。
私はそんなパラグアイにある農村地区で看護師として活動しています。農村に住む人々の生活は決して裕福とは言えず、衛生環境も十分ではありません。また、食生活等からくる高血圧や糖尿病といった疾患も問題となっています。そのため、高血圧や糖尿病を持つ人々への生活指導や、学校などで子供達に手洗い・うがいや歯磨きを指導するといった住民への健康教育を主に行っています。
住民はとても優しく、道で会うと皆、「Hola!」と笑顔で挨拶してくれます。またパラグアイ人はダンスが大好き。お祝い事では必ずと言っていいほど、音楽に合わせて皆踊りだします。そんな人々を見ているとなんだか踊りたくなってくるのは、阿波おどり大好きな徳島の血が騒ぐからでしょうか。
2年という短い期間ではありますが、地域住民の健康のためにこれからも活動を続けていきたいと思います。
(「徳島人」2019年2月号に掲載)