実施中プロジェクト

低中所得国におけるCOVID-19対応が基礎的保健サービスに及ぼす影響に関する研究

本研究は「COVID-19研究:ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)と強靭な社会に向けて」の分担研究として実施している研究です。

2020年初頭より、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)が世界中に蔓延する中で、多くの国では国内の移動制限、公共交通機関の閉鎖、職場閉鎖など厳しい対策を講じ封じ込めに努めました。そのような厳格な対策は人々の保健医療サービスへのアクセスをも低下させ、健康リスクを高める可能性につながることがパンデミック初期から懸念されてきました。しかし、その実態はパンデミック2年目に入った2021年に至っても確固たる実証には至っていません。特に、もともと保健医療システムが脆弱で、保健医療サービスへのアクセスが限定的な低中所得国における負のインパクトが懸念されます。

そこで本研究では、低中所得国の地域病院を対象にして、都市部と地域部の格差、感染拡大地域と非拡大地域、地域医療システムと病院の連携の強弱、住民側の意識など、さまざまな背景要因を探索し、課題解決に向けた考察を行います。

本研究によって、COVID-19パンデミックによって後退した低中所得国のユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)達成への新たな方向性を提案し、さらに将来のさまざまな健康危機に備えるための方策について示唆を導出することを目指します。

研究領域
人間開発
研究期間
2021年04月27日 から 2025年03月31日
主査
駒澤 牧子
JICA緒方研究所所属の研究者
牧本 小枝齋藤 聖子、 大山 伸明
関連地域
  • #アジア
  • #アフリカ
開発課題
  • #保健医療

研究成果(出版物)