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「途上国における海外留学のインパクトに関する実証研究」の成果をまとめた書籍が2025 CIES SAIS SIG Best Book Awardを受賞

2025.04.04

JICA緒方貞子平和開発研究所(JICA緒方研究所)の研究プロジェクト「途上国における海外留学のインパクトに関する実証研究-アセアンの主要大学の教員の海外留学経験をもとに- 」の成果として発刊された書籍『Impacts of Study Abroad on Higher Education Development: Examining the Experiences of Faculty at Leading Universities in Southeast Asia 』が、2025年3月、比較・国際教育学会(Comparative and International Education Society: CIES )にて2025 CIES SAIS SIG Best Book Awardを受賞しました。

この賞は、教育分野における世界最大の国際学会であるCIESの下に置かれた留学研究の分科会SAIS SIG(Study Abroad and International Students Special Interest Group )による賞の一つです。同書籍は、高等教育システムの形成における国際的な学術経験の役割について新たな視点を提供し、拡大する高等教育の発展と国際化の分野に大きく貢献するものと評価され、受賞が決まりました。

2025年3月22~25日には、アメリカ・シカゴでCIES年次会合が開催され、同書の編者の一人であるJICA緒方研究所の黒田一雄 客員研究員(早稲田大学教授)、同書の著者である共立女子大学のSarah R. Asada准教授、東京大学のJungHyun Jasmine Ryu講師がBook Talkセッションで発表したほか、3月25日の授賞式にも参加しました。

写真:右から、授賞式に参加した JICA緒方研究所の黒田一雄客員研究員、共立女子大学のSarah R. Asada准教授、東京大学のJungHyun Jasmine Ryu講師

右から、授賞式に参加した JICA緒方研究所の黒田一雄客員研究員、共立女子大学のSarah R. Asada准教授、東京大学のJungHyun Jasmine Ryu講師

この受賞を受け、同書の編者の一人、JICA緒方研究所の萱島信子 シニア・リサーチ・アドバイザーは、「この研究プロジェクトでは、アセアン4ヵ国での大学教員調査を通じて3,300人にのぼる教員から回答を得、この大規模データから多くの有用なファインディングと政策的示唆を得ることができた。これらが今後のアセアンの高等教育政策や日本の留学生招聘政策に何らかの貢献をすることを心から期待する。また、今回の大規模調査やデータの分析と執筆は、本研究に参加した日本のアセアンの研究者のおかげであり、彼らの参加に心から感謝している」とコメントを寄せています。

写真:コメントを寄せたJICA緒方研究所の萱島宣子シニア・リサーチ・アドバイザー

コメントを寄せたJICA緒方研究所の萱島宣子シニア・リサーチ・アドバイザー

同書籍は、以下の「関連する出版物」のリンクからご覧になれます。

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