【今月の研究ピックアップ】10月14日は鉄道の日
2025.10.08
(写真:JICA/久野真一)
明治5年(1872年)10月14日、日本で最初の鉄道が新橋-横浜間に開通しました。その誕生と発展を記念し、10月14日は「鉄道の日」と定められています。
鉄道は、人と物の移動を支えることで、経済の発展を促し、暮らしを豊かにします。また、鉄道は国際協力とも関係が深く、例えば日本の東海道新幹線は、戦後に世界銀行による支援を受けて誕生したものです。そして、日本は開発途上国の鉄道事業についてもさまざまな協力を行ってきました。
JICA緒方貞子平和開発研究所(JICA緒方研究所)では、鉄道事業やその影響に関するさまざまな研究をしています。その一部をご紹介します。
アルメニア、モンゴル、バングラデシュ、インドネシアなど、アジア全域24ヵ国を調査対象とし、2030年までに必要な都市高速鉄道(Mass Rapid Transit: MRT)の総延長と総整備コストの推計をまとめています。
関連する研究プロジェクトはこちら↓
開発途上国では、伝統的に女性の移動が制約されている場合も少なくありません。本ペーパーでは、都市の大量輸送インフラの代表例の一つ、デリーメトロが女性と男性の労働参加率に与える効果を、3つの期間(1991、2001、2011 年)のデリー市内の町レベルの区域パネルデータを用いて分析しています。
デリーメトロについては、その建設現場でのさまざまな奮闘が描かれたプロジェクト・ヒストリーも発刊しています。詳細はこちら↓
近年、持続可能なインフラというコンセプトが推進されていますが、さまざまな成功要因があり、その具体的な実施方法には議論があります。本論文では、ファイナンスとガバナンス面に着目し、過去のマニラの鉄道事業をケースとして、持続可能なインフラの実施に係る成功要因を検討しました。
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バングラデシュで初めての鉄道ベースの都市大量輸送システムであるダッカMRT6号線は、深刻な交通渋滞を緩和することが期待されています。本稿では、ダッカMRTライン6の導入が交通渋滞を緩和する影響を、「差の差(Difference-in-difference)」の複数期間バージョンである「Two Group Event Studies Design」を使用して検証しています。
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本論文は、インドネシア初の都市鉄道プロジェクトであるジャカルタMRTが、資産価値に与えた影響を調査したものです。MRT沿線の商業オフィスと住宅アパートの賃料のパネルデータセットを使用し、準自然的な実験の環境で差分の差分法(Difference-in-difference)による推定を用いてMRT開通による影響を評価しています。
関連する研究プロジェクトはこちら↓
また、JICA緒方研究所によるインフラ開発に関連する取り組みについては、以下からもぜひご覧ください。
事業事前評価表(地球規模課題対応国際科学技術協力(SATREPS)).国際協力機構 地球環境部 . 防災第一チーム. 1.案件名.国 名: フィリピン共和国.
事業事前評価表(地球規模課題対応国際科学技術協力(SATREPS)).国際協力機構 地球環境部 . 防災第一チーム. 1.案件名.国 名: フィリピン共和国.
事業事前評価表(地球規模課題対応国際科学技術協力(SATREPS)).国際協力機構 地球環境部 . 防災第一チーム. 1.案件名.国 名: フィリピン共和国.
事業事前評価表(地球規模課題対応国際科学技術協力(SATREPS)).国際協力機構 地球環境部 . 防災第一チーム. 1.案件名.国 名: フィリピン共和国.
事業事前評価表(地球規模課題対応国際科学技術協力(SATREPS)).国際協力機構 地球環境部 . 防災第一チーム. 1.案件名.国 名: フィリピン共和国.
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