関西から飛び立ち、途上国で頑張る!派遣中の協力隊を紹介します-Part10-【兵庫県】

山﨑悠介さんは2019年12月にドミニカ共和国へ赴任され、コミュニティ開発の隊員として、ラジオ局で活動されていましたが、2020年3月に新型コロナウイルス感染症の感染拡大により一時帰国されました。待機期間中は国内でも積極的に活動され、JICA関西にも2回訪問していただきました。2021年3月にドミニカ共和国へ再派遣され、2021年12月まで活動予定です。

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山﨑さん:写真左

氏名:山﨑 悠介
出身地:兵庫県
隊次:2019年2次隊
職種:コミュニティ開発
野球をきっかけにドミニカ共和国に興味を持ち、現地を自分の目でみてみたくて応募しました。

こんにちは、2019年度2次隊の山﨑悠介と申します。スマートフォンの通話アプリのおかげで以前の協力隊員と比べ、日本にいる家族友人らと連絡を取る事や日本語に触れる事が出来る機会は大幅に増えた一方、便利な機器に振り回されている部分も感じます。便利さと引き換えに失った感性、「寄り道」する事の重要性に気づかされる今日この頃です。

さて今回はドミニカ共和国の携帯電話事情についてお話しさせて頂きます。ドミニカ共和国では店舗にて携帯電話本体を選んでそのまま窓口でSIMカードを取得し使用可能となりますが、支払い方式が異なりドミニカ共和国では事前に課金してそれに見合ったギガ数を使用できる様になる「Prepago(プレパゴ)方式」と。所定の月額に応じてギガ数や電話回線での通話、欧米30カ国で適用されるローミングシステムが適用される後払い方式の「Postpago(ポスパゴ)方式」があります。私は「Prepago(プレパゴ)方式」で5日毎にコルマド(地元のコンビニの様な個人商店)やスーパーマーケット、携帯電話会社の店舗で課金後自身の携帯電話で金額に応じたインターネット回線プランを選択し使用しています。
日本で生まれ育った私は、1990年代から現在まで携帯電話や移動端末の進化の過程を見てきました。この国ではそれらを飛び越えて一気にスマートフォンが普及・浸透しましたが、モノやコトを創り上げていくプロセスに消費者は今一度目を向け、時には遠回りをする事や非合理的なものにも目を向け、物事を享受するそのプロセスを知る事が、今日本人が失いかけている精神や感性を取り戻す事に繋がるのではないかと、スマートフォンを片手に街中を行き交う人々を見てふとそんな事を考えてしまいました。

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(注)ドミニカ共和国の携帯電話会社Claro(クラロ)社。他にもAltice(アルティセ)社がある。
本写真は大型モール内のものだが、地方にいけば小さな店舗も多数営業している。

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