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フィリピンとタジキスタンの家計における海外送金に関する研究

途上国への海外送金の流入は2013年以降4000億ドルを超え、人の移動と送金(Migration and remittances)による出身国・地域の成長や開発に対する注目が高まっています。本研究は、海外出稼ぎ労働者とその出身家計の経済活動・行動様式について、聞き取り調査を中心としたデータ収集を通じて、海外送金が与える影響を多面的に分析し、海外送金を地域の成長や開発に役立てようとしている途上国の政策立案に資することを目的としています。

対象国はフィリピンとタジキスタンとし、フィリピンにおいては、移民政策について海外移住者からの投資促進、移民労働者の帰還支援に注力しているため、海外送金を活用した起業支援や出稼ぎ労働者の帰還支援についての政策提言を目指します。また、タジキスタンにおいては、国内での就業機会の欠如から、海外雇用を積極的に支援する段階であるため、主な出稼ぎ先であるロシアの経済悪化ならびに為替レートの変動による海外送金額の減少の影響や送金受取家計の就労の意思決定を含む家計の対処について明らかにし、中長期的な政策策定に資する政策提言を目指します。

研究領域
経済成長と貧困削減
研究期間
2015年03月15日 から 2022年03月31日
主査
村岡 啓道
JICA緒方研究所所属の研究者
清水谷 諭、 村田 旭山田 英嗣、 村上 エネレルテ
関連地域
  • #アジア

研究成果(出版物)