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サブサハラ・アフリカにおける米生産拡大の実証分析フェーズ2

2008年5月のアフリカ開発会議(TICAD Ⅳ)において打ち出された「アフリカ稲作振興のための共同体」(CARD)イニシアティブは、アフリカにおける主要消費作物の一つであるコメの中期的な生産拡大(向こう10年で倍増することを目的)を通じて、中長期的な食糧問題の改善、及び農村地域の振興と貧困削減に資することを目的としたものです。CARDは、アフリカ諸国のコメ生産拡大に向けた自助努力を支援するために二国間ドナー、国際機関やアフリカ地域機関が集まって設立された協議グループであり、JICAはその設立時からのメンバーです。

JICA研究所は2009年から5年間にわたり研究プロジェクト「サブサハラ・アフリカにおける米生産拡大実証分析」を実施しました。CARDイニシアティブがアフリカにおける米の生産性向上や貧困削減にどのように貢献したのかの実証分析を行うことを目的としています。本研究は、そのフェーズ2として実施するものです。

研究成果については、CARDイニシアティブの開始時点から収集したデータを基に、同イニシアティブの貧困削減や生産性向上、ジェンダー主流化への貢献を評価し、その結果を国内および全世界に向けても発信する予定です。また、JICA事業に対しても本研究成果の積極的な活用を目指します。具体的には、JICA技術協力のインパクト評価の結果を、先方政府との政策対話や、関係ドナーに対するJICA技術協力の効果の説明の際に活用するとともに、十分な協力の効果が得られていないものについては、研究者からの助言を得ながら、今後のJICA技術協力設計の際の教訓として活かします。

研究領域
開発協力戦略
研究期間
2014年09月01日 から 2024年03月31日
主査
大塚 啓二郎
関連地域
  • #アフリカ
連携機関

研究成果(出版物)