関西から飛び立ち、途上国で頑張る!派遣中の協力隊を紹介します-Part11-【兵庫県】

山﨑悠介さんは2019年12月にドミニカ共和国へ赴任され、コミュニティ開発の隊員として、ラジオ局で活動されていましたが、2020年3月に新型コロナウイルス感染症の感染拡大により一時帰国されました。待機期間中は国内でも積極的に活動され、JICA関西にも2回訪問していただきました。2021年3月にドミニカ共和国へ再派遣され、2021年12月まで活動予定です。

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山﨑さん:写真左

氏名:山﨑 悠介
出身地:兵庫県
隊次:2019年2次隊
職種:コミュニティ開発
野球をきっかけにドミニカ共和国に興味を持ち、現地を自分の目でみてみたくて応募しました。

こんにちは、2019年度2次隊の山﨑悠介と申します。2021年9月現在、日本ではワクチンの接種が急速に拡がってきました。2022年を迎える頃には以前の様な生活が戻ってくるのでしょうか?新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、人と対面してコミュニケーションをとるという「当たり前の生活」が奪われたことで、結果的に人間の本質を見つめ直す機会になっている気がします。

さて今回はドミニカ共和国の新型コロナウイルス感染拡大後の日常生活についてお話しさせて頂きます。ドミニカ共和国では日本の“自粛要請”よりも厳格な「外出禁止令」が敷かれ、違反者には逮捕・拘留という処置がとられます。一時期平日は17:00~5:00、土日は12:00(正午)~5:00まで外出禁止という厳しい設定がなされていました。日本では自粛疲れやコロナストレスという言葉が多々聞かれていますが、ドミニカ共和国では私が調べた限り日本程深刻にはなってはおらず、街中を歩いていても皆さん終始明るく穏やかでした。恐らく家族と一緒に自宅で食事をする文化、近くのビーチで仕事後や休日はゆったり過ごす習慣がある事、多くの人がスポーツを楽しむ事等、現代日本よりも強固な人間関係を築きやすい点が大きいのかもしれません。

お金を使わなくても人と楽しい時間を過ごせる、お金を使わなくても小さな喜びや幸せを見出せる、極端な消費依存社会に傾倒しつつある日本の今後のあり方に一石を投じる契機になった今回の新型コロナウイルス感染拡大。「日本人らしいコミュニケーションのあり方とは?」について考えさせられたきっかけになったこの一年と数ヶ月だった様に感じます。皆様はご家族、身近な人、大切な人とコミュニケーションを取ることは出来ていますでしょうか?

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ドミニカ共和国の野球場。外出禁止令の厳しい時期でも、時間ギリギリまで子供達は野球を楽しんでいます。筆者の幼少期はこういった光景も比較的多かったように思います。

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